みなさんこんにちは。
産後って本当にお腹が空きますよね…母乳育児をしている場合は特に。
慣れない育児でストレスも溜まってくるし、私は「食べなきゃやってらんないわ」という感じでした。
でも好き放題食べたら産後ダイエットに支障が出るし…とぐるぐる考えているうちに、あっという間に痩せていくママ友がいたりして「なんで!?」って思ったことありませんか?
よく話を聞いてみたら、自分と同じような生活をしているし、同じようなもの食べているのに!!
もしかしたらそのママは「痩せ菌」をたくさん持っているのかもしれません。
その「痩せ菌」さえ手に入れば、食事制限しなくても痩せることが出来るかもしれないのです。
そんな夢のような話…って思いますよね。
今日は、夢のようだけど、あながち夢でもない話をお届けしたいと思います。
Contents
「痩せ菌」「デブ菌」って一体何?
「痩せ菌」について特集されていたテレビ番組の中で「1日7000kcal摂取しても太らない女性」が取り上げられ、その女性が太らない理由が「腸内細菌」にありました。
痩せ菌とデブ菌はこの「腸内細菌」に関係があります。
腸内細菌は、大きくわけて3つに分類されます。
- 乳酸菌と呼ばれるビフィズス菌などの善玉菌…お腹の調子を整える
- 腸内で有害物質をつくり出す悪玉菌…便秘や下痢などを引き起こす
- どちらにも属さない日和見菌…善玉菌と悪玉菌どちらか優勢な方に味方して作用する
理想的な腸内フローラは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7の状態と言われています。
腸内環境についてはこちらの記事でも書いています。
痩せ菌とは?
痩せ菌は「バクテロイデス」という日和見菌で、短鎖脂肪酸を作り脂肪の吸収を抑えたり、脂肪を燃やしたりする菌です。
バクテロイデスが作り出す短鎖脂肪酸は、腸内で吸収され血液を通して全身をめぐりながら脂肪細胞に働きかけ、脂肪の吸収を抑えます。
また、短鎖脂肪酸は筋肉に働きかけ、脂肪を燃焼させる役割もあります。
デブ菌とは?
デブ菌は「ファーミキューテス」という日和見菌で、消化されたものを溜め込んでしまう菌です。
食べた物の栄養や水分の80%は小腸で吸収され、そこで吸収されなかったものが大腸を通って排出される、というのが本来の消化の仕組みです。
ところが、デブ菌はこの排出されるべき不要なものを吸収して、体内に溜め込んでしまうのです。
ファーミキューテス菌を、ワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士が「デブ菌」と命名したそうです。
ゴードン博士らの研究チームのマウス実験で、肥満の人の腸内細菌を移植されたマウスは、痩せた人の腸内細菌を移植されたマウスより、多くの脂肪が蓄積し体重が増加するという結果が出ています。
同じ餌を食べてこのような違いが出たということは、体内に移植した腸内細菌が栄養素の代謝を変化させていたことになります。
自分には痩せ菌がどのくらいいるの?
自分の体の中に、どのくらい痩せ菌がいるのか知りたいですよね。
方法は簡単で、自分の便の状態を見ればわかります。
- バナナ形
- ほとんど臭わない
- 適度に柔らかい
- 黄土色
このような状態であれば、痩せ菌を多く持っていることになります。
また、ウンログさん(ネーミングがまんまですね・・)が「痩せ菌」を検査するサービスを提供しています。
「痩せ菌チェック」という検査で、痩せ菌・デブ菌・長寿菌・美肌菌を解析してもらえます。
やり方は簡単で、専用キットに自分の便を採取した物を入れて送り返すだけです。
気になる方はこちらから。https://unlog.me/microbiome
通常価格18,000円(税抜)と少々迷ってしまう金額ですが。
デブ菌が増えてしまう原因は?
デブ菌が増える原因=痩せ菌が減る原因でもあります。
これがわかれば必然的に「痩せ菌を減らさない方法」を知ることができます。
高脂肪、高糖分、高塩分の食事
ファストフードや甘いお菓子、スナック菓子など、高脂肪・高糖分・高塩分の食事はデブ菌が増える原因となります。
ロンドン・キングス・カレッジのスペクター教授が、これを裏付ける実験を行っています。
スペクター教授は、23歳の若者にハンバーガー、チキンナゲット、ポテトチップとコーラからなる食事を10日間続けてもらう実験を行った。その結果、実験前には腸内に3,500種類の腸内菌がいたにも関わらず、10日後には1,300種類が死滅してしまい、腸内フローラが変化してしまったという。
高脂肪・高糖分・高塩分の食事が「痩せ菌」を殺してしまうのです。
食べてはいけないということではなく、食べ過ぎは禁物です。
人工甘味料の摂りすぎ
様々な食品に使われている人工甘味料、太らないようにカロリーゼロの飲料を選んでいるのに・・と思いますよね。
スクラロースという人工甘味料の大量摂取で、腸内細菌のバランスが崩れたという研究結果があるそうです。
人工甘味料を摂取し続けると、痩せ菌を減少させてしまう可能性があります。
食事の時間が不規則
痩せ菌の数を維持するためには、規則正しい食生活をすることが大切です。
なんとなくダラダラ1日中食べ続けたり、夜遅くに食事をすることは、痩せ菌減少の原因に。
お腹が空いてから食事を摂るようにすると、腸内細菌の種類が変化しないという研究結果があるそうです。
抗生物質の薬を飲む
病原菌を殺すために服用する抗生物質の薬。
抗生物質には病原菌を死滅させたり、増殖を抑制したりする働きがあります。
そのため、病原菌と一緒に腸内細菌を殺してしまう可能性があるのです。
スポンサーリンク痩せ菌を増やす方法とは?
痩せ菌である「バクテロイデス」が作り出す短鎖脂肪酸は、口から摂取するとすぐに分解されてしまうという特徴があるため、腸内で育て、増やすことが必要となります。
そのためには、短鎖脂肪酸の餌となる食べ物を摂取すればいいのです。
寝る前にヨーグルトを食べる
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が痩せ菌の餌となり、働きを活性化します。
腸内細菌が最も活性化するのは夜中の0時頃と言われています。
なので、そのタイミングに合わせて寝る1時間くらい前に200グラム程摂取することがおすすめです。
水溶性食物繊維を摂取する
水溶性食物繊維は痩せ菌の餌となります。
また、糖の吸収を抑えたり、脂肪の蓄積を防ぐ働きもあります。
水溶性食物繊維を含む食材には、次のような物があります。
- 納豆
- バナナ
- アボカド
- 海藻類
- こんにゃく
- 豆類
- 玉ねぎ
- 乳製品
- はちみつ
特に「納豆」には痩せ菌の餌となる「大豆オリゴ糖」が豊富に含まれるためおすすめです。
また、納豆には悪玉菌の増殖を抑える働きもあります。
納豆は、痩せ菌を増やしならがらデブ菌を抑えてくれる、とてもステキな食べ物なのです。
腸活ダイエット(腸内フローラダイエット)の記事でご紹介した、「大根おろしはちみつヨーグルト」もおすすめです。
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まとめ
自分は痩せ菌が少ないかも!と思った方は、痩せ菌を増やすことで「食事制限しなくても痩せる体」を手に入れることができる可能性があります。
ストレスだらけの産後には是非取り入れたいダイエット方法ですよね。
産後じゃなくても手に入れておきたい体質です。
太らない、美肌になれる、健康になれる、いいことだらけです。
痩せ菌を増やす方法を実行すると同時に、デブ菌を減らす、痩せ菌を減らさない行動を心がけることが大切です。
短期で結果が出るダイエットではありませんが、やってみる価値は大いにあると思いますよ。