ナイロンバッグを染色!古くなったプラダやロンシャンが生まれ変わる!?

ナイロンバッグを染色!古くなったプラダやロンシャンがよみがえる!?

みなさんこんにちは。

軽くて丈夫、畳めばコンパクトになるナイロン製のバッグ。誰もが一つは持っているのではないでしょうか。

私もいくつか持っているのですが、使い込むと味が出るレザーのバッグとは違い、ナイロン製のバッグは使うほど汚れや変色が目立ってしまうことが多いです。

買い替えようと思っても、愛着があるバッグはなかなか処分しにくいもの。また、使い込んだナイロンバッグはリサイクルショップでも値段が付かず引き取ってもらえません。

そういった経験から辿り着いたのが、今回ご紹介するナイロンバッグを染色して甦らせるという方法です。

ちょっと手間かもしれませんが、作業は実験のようで案外面白いです。そして簡単なのに仕上がりも上々!

ナイロン製プラダが買い取り不可!

リサイクルショップ

普段あまりリュックを持たないのですが、子供が小さい時はちょっと外出するのにも、両手が空いた方が何かと都合が良いものです。

そこでクローゼットの奥から引っ張り出してきたのが、はるか昔に購入したプラダのリュック。10年以上経過していて変色が酷く、元のカーキっぽい色が所々まだらになっていました。

思い入れもあるし、捨てるのは何だかもったいない…プラダなら多少値段が付くのかと思い、リサイクルショップに持ち込んだところ、なんと「買い取り不可」。数軒回りましたがどこもNGで1円にもなりませんでした。

一緒に持ち込んだポーチ数点も返却されてしまいました。変色やシミがある年代物は買い取ってもらえないようです。

そこで、どうせ捨ててしまうなら「染めてみたらどうか」と思い立ったわけです。

以前、気に入った衣類を染めたことがあったので、なんとなく上手くいくような気がしていました。

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ナイロンバッグを染色する方法

家庭で染色となるとハードルが高く感じられるかもしれませんが、やってみると意外に簡単です。作業は理科の実験のようで楽しいですよ。

使う染料や染める物によって染め上がりの色が微妙に違うのも楽しさのひとつです。紺色の染料を使ったから「紺色」、茶色の染料を使ったから「茶色」になるとは限りません(近い色にはなります)。

基本的に薄い色を濃い色で染める方が成功率は高いです。薄い色を薄い色で染色すると、染め上がりの色が希望通りにならないことも。それはそれで面白かったりします。

手順【1】染料と道具を準備する

プラダのポーチ

今回染めたのはプラダのベージュ色のポーチです。

底や角が特に汚れています。

準備したもの

容器はステンレス製だと色移りしません。プラスチック製の容器は色が移ってしまいます

箸は長い方がやりやすいのですが、菜箸を使うと着色してしまうので割り箸を使用しました。

手順【2】染料を溶かす

ダイロンマルチ黒

ダイロンマルチ エボニーブラック

染料のダイロンマルチを溶かします。ダイロンマルチで染めることができるのは、綿・麻・毛・絹・ナイロン・レーヨンです。素材によって着色具合は違います。

濃く染めたい時は2袋使用すると良いらしいです。今回はポーチなので1袋、リュックを染めた時は2袋使用しました。

ダイロンマルチを溶かす

シンクにステンレス製の容器を置いて、90Lのゴミ袋をかぶせます。90Lだと周囲まで広く覆って汚れを防止することができます。

ダイロンマルチを全量入れたら、熱湯500ccを注ぎます。トングや箸で混ぜて染料をよく溶かします。熱いのでヤケドにご注意ください。

手順【3】染めるものを入れる

染料液にを入れ、染めるものがしっかり浸かる量の熱湯を足します

染めるものを染料液に入れます。

染料液に浸ける

すかさず箸やトングで染料を揉み混みます。

あっという間に真っ黒になります。

染料を揉みこむ

とにかく熱いので、しばらくは手で触ることはできません。20分ほど道具を使って揉みこんだ後、さらにそのまま20分ほど浸け置きします。

染料液から染めるものが出てしまうとムラができてしまいます。よく混ぜるほどキレイに仕上がりますので、20分間混ぜ続けても良いと思います。

手順【4】すすぐ

染料をすすぐ

浸け置きが終わったら水でよくすすぎます。

3回ほどすすぐだけで写真のように水はきれいになりますが、10回くらいすすぎます

軽く洗濯機の脱水にかけたら陰干しで乾かします。

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手順【5】革の部分を着色&コーティング

プラダのポーチはファスナー部分に革のパーツが付いています。この革の部分が多少染まってグレーになってしまったので、黒い染料で色を付けてコーティング剤を塗ります。

リュックを染めた時にも、ベルト部分の革に同じものを使用しました。細かい部分を塗るのには、刷毛より細めの筆を使うのがおすすめです。

ダイロンマルチで染めて、乾かした後の状態がこちら。

革コーティング

筆を使って液体染料を塗っていきます。

クラフト染料

クラフト染料 黒

絵の具と同じ感覚で塗ればOK。何度か重ね塗りするとしっかり色が付きます。

クラフト染料を塗る

塗り終わったらしばらく乾かします。

乾いたらコーティング剤を塗っていきます。

レザーコート

レザーコート

レザーコートは白い液状で、乾くと透明になります。

三角プレートの土台部分にも黒の染料とレザーコートを塗りました。

レザーコートを塗る

レザーコート塗布後

レザーコートが乾いたら作業は終了です。

染色後

出来上がり!

ファスナーと三角プレートが真っ黒にはなりませんでしたが、これはこれで良い感じのグレーになって、新しいポーチに生まれ変わりました!

 

ちなみに、以前染めたナイロンリュックがこちら。染める前の写真が無いのですが、ポーチの何倍もひどい変色具合でした。ダイロンマルチの黒を2袋使い、カーキから黒に近いこげ茶色に上手く染めることができました。

プラダナイロンリュック

プラダのリュック

リュックの方は、三角プレートも違和感ないこげ茶色に。

1円にもならない処分するつもりのバッグでしたが、甦ってまだまだ現役です。

まとめ

プラダのナイロンバッグについて、染色をやっているクリーニング屋さんに相談したところ、この手のプラダのナイロンバッグは変色してしまうのが宿命だという回答でした。

リサイクルショップでも買い取ってもらえず、処分しか道が無くなったというときにダメもとで試してみた「染色」という方法。1円にもならなかったバッグがまた使えるようになりました。

「染める」作業は簡単で楽しいです。面白くて色々染めたくなります。ゴミ箱行きの古着もよみがえるかもしれません。

ベージュやアイボリーなど、薄い色のロンシャンプリアージュも、古くなったら染色してみようと思っています。黒や紺などの濃色で染めれば成功率が高いです。

色の変化を楽しめるというのも染色の良いところだと思います。捨てようか迷っているものがあったら、染めてみてはいかがでしょうか。楽しいですよ。