みなさんこんにちは。
産後ダイエットで体重はそれなりに減ったのに、なんだか下半身は余り痩せていない…という悩みを抱えた方は多いと思います。特に太ももはなかなか痩せない強敵です。
太ももが痩せない原因の一つに「大転子」が出っ張っているから、という理由があります。あまり聞きなれない「大転子」という言葉、初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。この大転子を引っ込めることで、諦めていた太もも痩せが実現する可能性があるのです。
今日は「大転子とは何なのか?」「大転子を引っ込めるためには何をしたらいいのか?」ご紹介したいと思います。
Contents
「大転子」の読み方は?どこの部分?
大転子(だいてんし)は骨盤に繋がっている脚の付け根の出っ張った「骨」のことで、骨盤の一部分ではありません。
両脚でまっすぐ立った状態で脚を前後に動かしたとき、グリグリと動く骨が大転子です。
骨盤と連結して股関節を動かすためにとても重要な骨で、人間が自由に歩行できるよう様々な方向に動くことができるようになっています。
スポンサーリンク大転子が出っ張ってしまう原因は?
大転子が脚の外側に出っ張ってしまう現象は、骨盤の歪みに対して必ず連動して起こるそうです。骨盤の開きや歪み、骨盤周りの筋肉が衰えると、大転子が外側に出っ張ってしまい、それによって脚のラインが崩れて下半身が大きく見えてしまいます。
大転子の周辺には股関節を動かすための筋肉が存在し、それらの筋肉には骨盤を安定させたり股関節の動きを制御する役割があります。大転子が外側に出っ張ると、周辺の筋肉がうまく使われなくなってしまい、次第に固く膨らむように太くなっていきます。更にその上から脂肪が溜まっていくため、どんどん下半身が太くなってしまうのです。
大転子周辺の筋肉が衰えることで上から重なった脂肪は一度つくと落としにくく、運動で地道に落としていくしか方法はありません。ダイエットしても太ももの大転子周辺が痩せにくいのは、こういった理由があるからなのです。
また、大転子の位置が横に出っ張るということは、下半身が太りやすくなるだけでなく、脚の関節のねじれを引き起こし、腰痛や股関節痛、O脚やX脚の原因にもなります。大転子を引っ込めると膝や足首の関節のねじれが解消されるため、脚が真っ直ぐに矯正されてO脚やX脚が解消されます。
大転子を引っ込めるには歩き方や座り方に注意!
大転子が出っ張ってしまう原因となる日常の行動がいくつかあります。
思い当たるものがあったら、日頃から注意してみましょう。
- 内股で立つ
- 内股で歩く
- 足の外側に体重をかけて歩く(靴の外側が減りやすい人は注意!)
- 横座りをしがち
- 鞄をいつも同じ手(肩)で持つ
- 脚を組む
鏡の前に立った時、膝が内側を向いている人は要注意です。
大転子を引っ込めることができても、上記のような行動を繰り返しているうちに、再度出っ張ってしまう可能性は十分に考えられます。「癖」になっているとなかなか直すのは大変ですが、意識して気付いた時はサッと修正しましょう。
スポンサーリンク大転子を引っ込める方法は?
大転子を引っ込めるストレッチ「開脚」
開脚ストレッチには、大転子を引っ込める効果があるほか、大転子周囲の筋肉をほぐす目的もあります。
股関節が広がることで、大転子が内側に入りやすくなります。
身体が硬い人にとっては最初は辛いかもしれませんので、徐々に開く角度を上げていきましょう。
身体が温まっているお風呂上がりに行うと、比較的やりやすいですよ。
- できるだけ広く脚を開きます
- 背筋を伸ばして良い姿勢で行うのがポイント
- うまく良い姿勢が取れない場合は、お尻の下に畳んだタオルなどを挟んでも良い
- 両手を前につき、ゆっくり上半身を前に倒していく
- 肘をつけても良い
- 膝が上がってしまう人は、脚の角度を狭くする
- 呼吸を止めずに行う
- 良い姿勢で行う
- 毎日続けることで効果が出る
大転子を引っ込めるストレッチ「股関節ゆらし」
股関節ゆらしストレッチは、大転子を引っ込める効果の他、股関節痛の解消やO脚の改善にも効果が期待できます。
大転子を引っ込めるストレッチで筋肉がほぐれると、その周辺の血行が良くなります。
- 両脚を大きく開いて立つ
- 大転子に両手を当てて押し込む
- そのまま10秒程キープする
- 反対側も同様に行う
- つま先は前に向ける
- 太ももの内側が伸びている感じがすればOK
整体で施術を受ける
自分で大転子を引っ込めるのは難しいので、プロの施術を受けるのもおすすめです。
もちろん1回で引っ込むことはないので、数回は通う必要があります。
自宅でケアする方法を指導してくれることもあります。
骨盤ベルトを着用する
大転子を引っ込めることに特化した骨盤ベルトが販売されています。
「1万人を痩せさせた」という実績を持つ「ダイエット王子」こと、小山圭介さんという方が考案したベルトです。
大転子を引っ込めるための骨盤ベルトは、1本ではなく2本で骨盤を支えるタイプが良いのだそうです。
産後に使用するタイプは1本の物が多いので、買い直しを検討してみてはどうでしょうか。
大転子はストレッチで引っ込まない!?
大転子を引っ込めるためには、大転子周りの筋肉を鍛えることも重要です。
下半身が痩せないと悩んでいる時点で、大転子周辺には脂肪が蓄積されている可能性が大きいです。
溜まった脂肪を燃やすためには、大転子を引っ込めるストレッチに加えて、骨盤周りのインナーマッスルを鍛えることが必要になります。
大転子周辺の脂肪燃焼に効果的な運動は、自転車こぎやクラッシックバレエだそうです。
大転子が出っ張っていて、脂肪も重なっているような…と感じる場合はストレッチ以外の運動も取り入れてみましょう。
まとめ
出っ張った大転子を引っ込めることにより、股関節痛や腰痛、坐骨神経痛などのトラブルが解消します。O脚やX脚が解消されれば美脚に近づくことができます。
ただのダイエットでは痩せにくい大転子周辺部分、ちょっと特別なケアが必要ですが、頑張ってみる価値はかなりありそうです。
自宅にエアロバイクが購入できれば最高なのですが…場所も取らず1万円ほどで購入できるものもありますので、これを機に思い切って導入してみてはいかがでしょうか。
下半身がいまいち痩せなくてお悩みの方、大転子に注目してみてください。