産後の体重が減らないのはむくみのせい?むくみの原因と解消方法は?

産後の体重が減らないのはむくみのせい?むくみの原因と解消方法は?

みなさんこんにちは。

産後の体重がなかなか減らない、それは「むくみ」の仕業かもしれません。

私はよく体重増加が疑わしい時に、「一時的にむくんでいるだけだ!」と都合よく解釈して無かったことにしようとするのですが・・

産前産後はむくみやすいので、あながち間違いとも言い切れないのです。

むくみを解消した途端、スルッと痩せていく可能性があります。

そして、わりと軽視されがしな「むくみ」、放置すると痩せないだけでは済まされないことも!

そんな産後痩せない原因の黒幕とも言えよう「むくみ」についてお届けしたいと思います。

産後のむくみの原因は?

むくみ

「むくみ」は血液循環と深い関わりがあります。

体内の血液は、動脈を通して水分や栄養分を細胞へ運ぶと同時に、不要な水分や老廃物を静脈やリンパ管を通し循環させて戻します。

この循環がうまくいかないことで、体内に余分な水分や老廃物が溜まってしまう状態が「むくみ」です。

分娩後の水分バランスの崩れ

妊娠中、体内の血液量は1.5倍、水分量が通常の1.3倍にも増加すると言われています。

産後は分娩時に大量の血液と羊水が排出されるため、体内の水分バランスが大きく崩れます。

身体は不足した水分を溜めこもうとしてむくみやすくなるのです。

産後のホルモンバランスの乱れ

妊娠中に増加したエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンは、出産が終わるとともに激減します。

その代わりにプロラクチンというホルモンの分泌量が増え、身体は一気にホルモンバランスが崩れます。

ホルモンバランスが崩れることで、自律神経の乱れを引き起こし、血液循環が悪化、むくみやすくなります。

骨盤のゆがみによる代謝の低下

産後は骨盤が緩み、内臓の位置が下がったまま代謝が悪い状態。

代謝が悪いと血液やリンパの流れも悪くなり、余分な水分や老廃物が滞ってむくみにつながります。

母乳育児による水分不足

母乳育児が始まると、体内の水分は不足しがちです。

意識して水分補給しないと、身体は水分を溜めこもうとしてむくんでしまうことに。

妊娠中の運動不足

妊娠中、出産直後はほとんど動くことができないため運動不足の状態です。

筋肉が動くことで、血行は促進されて代謝が上がります。

そのため、筋肉量が減って筋力が衰えた状態の産前産後は、代謝が悪くむくみやすい状態です。

塩分のとりすぎ

塩分のとりすぎはむくみます・・ってよく言われますよね。

塩分を過剰に摂取すると、体内の塩分濃度を下げようと身体が水分を溜め込むのでむくみます。

いつも作っているメニューが、実は塩分多めだったりすることも。

スポンサーリンク

産後のむくみで痩せない理由は?

体重が減らないのは、むくみによる「水分」の可能性が大いにあります。

先に述べた原因により、産後のむくみを引き起こした身体は、水分や老廃物を溜めこんでいます。

この状態を放置すると、身体をまとった水分や老廃物の上に脂肪が重なる可能性が。

一度出来てしまうとなかなか消えないだけでなく、痩せにくい身体へ加速させていくという「セルライト」は脂肪と老廃物の塊、むくみが原因とも言われています。

そうなると妊娠中に付いた脂肪は定着し始めて、ますます落としにくくなるのです。

産後のむくみオススメ解消法

一般的な産後のむくみは産後3週間ほどでおさまると言われています。

自然におさまることを待つより、解消法を実践してみることをおすすめします。

1 塩分を控える

塩

意識しないと塩分を控えるって難しいですよね。

お醤油やドレッシングの量を控えたり、お味噌を減塩のものに変えてみたりするのがおすすめ。

産後ダイエットにも母乳育児にも、和食がいいとされていますが、摂取カロリーばかりに気をとられて塩分は意外と盲点なのです。

2 カリウムを摂取する

アボカド

カリウムはミネラルの一種で、塩分を尿や汗として排出させる働きがあります。

サプリメントを活用するのがおすすめです。

食事から摂取するならば、アボカド、バナナなどの果物、納豆や枝豆、ほうれん草やじゃがいも、ワカメや昆布などの海藻類、などの食材に多く含まれます。

カリウムを豊富に含む、ハトムギ茶、杜仲茶、どくだみ茶、などのお茶を飲むのもいいですね。

ただし、カリウムを摂取し過ぎると「高カリウム血症」を招く危険性があるので気を付けましょう。

スポンサーリンク

3 マッサージや運動をする

マッサージや運動をすると、リンパの流れが良くなり、余分な水分も排出されます。

特に、産褥体操はむくみに効果的なのでおすすめです。

産褥体操から始めれば産後ダイエットは成功!?やり方や目的は?

ヨガなどのストレッチ系エクササイズ、骨盤スクワットなどもむくみに高い効果があります。

4 着圧ソックスを履く

着圧ソックスには、足の血液循環やリンパの流れを促進、老廃物除去を促すという効果があります。

「メディキュット」というソックス、私も立ち仕事のときはかなりお世話になりました。

つま先が無いもの、足首からのもの、5本指タイプなど、バリエーションも豊富です。

普段から履いていると、むくみ防止に効果があるのでおすすめです。

5 お風呂に入る

風呂

代謝や血行を促進する半身浴がおすすめです。

38度前後のぬるめのお湯に、30分くらい入浴すると効果的です。

入浴しながら脚をマッサージすれば、さらに効果が高まります。

なかなかゆっくり入浴することができないママには足湯がおすすめ。

38度前後のお湯に、ふくらはぎの半分くらいまで10〜20分間浸かります。

就寝する30分前に行うとリラックス効果が高いです。

産後のむくみは病気!?

むくみ対策を講じているのに、いつまでたっても治らないという場合は病気の疑いがあります。

妊娠中に妊娠高血圧症候群だった人、高血圧や頭痛といった症状が出ている場合は「慢性腎盂腎炎(まんせいじんうじんえん)」の可能性が。

おかしいと感じたら、早めに病院へ行くことをおすすめします。

まとめ

むくんでいると、なんとなく身体がだるくて動くのが億劫になったりしますよね。

産後ダイエットに影響するだけでなく、家事や育児など日々の生活にも影響してきます。

たかがむくみ、されどむくみ、放っておくとセルライト!

産後のむくみは早めに解消するに越したことはありません。

むくみが取れた翌日は、1キロ~2キロ体重が減っているかもしれませんよ。