洗剤「ポール」VS染み抜き「不入流」 上履き汚れはどちらが落ちる?

洗剤「ポール」VS染み抜き「不入流」 上履き汚れはどちらが落ちる?

みなさんこんにちは。

我が家の上履き洗いに欠かせない「ウタマロ石鹸」と「おひさまの洗たく」という二つの洗剤。

気分によって使い分けていたのですが、最近どうにも汚れが落とし切れないことに悩んでいました。

特に、小学生男子の上履きです。時間をかけて洗ってもいまいち白くならないのです。

そこで今回、泥汚れに強いと言われる洗剤「ポール」、そして染み抜きで有名な「不入流(いらずりゅう)」を試してみることにしました。

不入流(いらずりゅう)とは?

不入流(いらずりゅう)は、クリーニング業者に染み抜きを教える流派のことで、本拠地は高知県にあります。

1981年に創設され、門下生は3000人以上いるそうです。

今回試したのは、朝の情報番組スッキリのコーナーで、不入流のトップ「祖主」である高橋さんが行っていた方法です。

「なんでもとれ~る」という家庭で作ることができる「染み抜き液」を使用します。

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なんでもとれ~るの作り方

最初に染み抜き液「なんでもとれ~る」を作っておきます。

材料は4つ。

  1. 固形石けん
  2. 重曹
  3. アンモニア水
  4. オキシドール

なんでもとれ~るの材料

固形石鹸をすりおろして粉末状にしたら、重曹とアンモニア水を入れ、適量の水で溶かせば完成です。

「固形石けん3:重曹2:アンモニア水1」の割合で溶かします。水はどのくらい入れるのか説明がなかったので、なんとなく出来上がりの見た目で真似しました。

ここまでが通常の染み抜き液「なんでもとれ~る」の作り方ですが、今回は上履きの黒ずみに対抗すべくパワーアップ。

消毒に使用するオキシドールを加えることで、漂白効果がプラスされるのだそう。これも目分量(大さじ1~2くらいでしょうか)。

染み抜き液

染み抜き液「なんでもとれ~る」

石けんは全部溶けなくても大丈夫です。

作っている最中に鼻をつく刺激臭が。目にしみて涙が出るくらいでした。マスクをした方が良いかもしれません。

簡単に作ることができる染み抜き液ではありますが、アンモニア水もオキシドールも常備している家庭は少ないのでは?と思いました。我が家も当然無かったため、ドラッグストアで購入しました(ネットで買うより安かったです)。

洗剤「ポール」VS染み抜き「不入流」

今回洗う上履きはこちら。汚くてすみません。

片方を洗剤「ポール」で、もう片方を染み抜き「不入流」で洗いました。

1週間履いただけなのに、どうするとこんなに汚れるのか…(撮影時の光の加減もありますが、実際はもっと真っ黒に見えます)。

汚れた上履き

汚れた上履き

裏側の汚れも、幼稚園の時はブラシでこすれば簡単に落とすことができたのに、小学校に上がってからは力を入れてゴシゴシしてもなかなか落とすことができません。

染み抜き「不入流」で上履きの汚れを落とす

染み抜き「不入流」なんて聞くと難しそうに感じますが、やり方は至って簡単です。

まず、先程作った「なんでもとれ~る」を歯ブラシなどで上履きの表面に塗ります。※ビニール手袋などを着用してください。

不入流

触る触らないのところで撫でるように洗うのがポイントなのだそうです。

次に準備するのが「電気ポット」。

お湯を沸かしたら蓋を取って、上履きを5分間蒸気にかざします

蒸気にあてることで漂白力がアップ。水分が汚れを浮かして時間も短縮されます。

番組では電気ポットを使用していたのですが、上履き洗いに電気ポットというのが気分的に抵抗があり、丸洗いできる鍋にお湯を沸かして行いました(鍋もちょっと…という方もいるかも)。

不入流

蒸気にあてていると、なんでもとれ~るを塗布した部分がシュワシュワしてきます。

汚れが浮いて白くなっている様子がわかります。

不入流

蒸気に5分間かざしたら、上履きを水洗いして作業完了です。

ただし、上履きの裏の汚れはなんでもとれ~るでは綺麗にならず、メラミンスポンジを使って落としました。ゴムの汚れにはメラミンスポンジがいちばん。スニーカーのソールなどにも最適です。

作業後の上履きがこちら。

不入流

不入流で洗った上履き

新品同様に真っ白というわけにはいきませんでしたが、かなり白くなりました。結構長く履いている上履きなので、もっと新しいものなら真っ白になったのかもしれません。

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洗剤「ポール」で上履きの汚れを落とす

「ポール」は泥汚れが落ちると評判の洗剤です。

ママ友に教えてもらうまでは見たことも聞いたこともありませんでした。

昭和を感じる箱入り粉末洗剤です。

洗剤ポール

ポール

洗剤ポール

計量スプーン付き

成分は、界面活性剤[17%、高級アルコール系(非イオン)、高級アルコール系(陰イオン)、純石けん分(脂肪酸ナトリウム)]、リン酸塩(P2O5として29%)、アルカリ剤(炭酸塩)、水軟化剤、漂白剤、蛍光増白剤、酵素。

今回は、つけおき洗いをやってみました。

ぬるま湯を入れた洗面器にポールを溶かし、上履きを2時間ほど浸け置きしました。

洗剤ポール

一晩・一昼夜など長時間つけ置きすると、汚れが溶け出し衣料全体に付着して再汚染してしまうそうなので注意が必要です。

つけおきが終わったら、ブラシで軽くこすり洗いして完了です。

ポールで洗った上履きがこちら。

洗剤ポール

ポールで洗った上履き

ゴムと生地の境目に若干変色が見られるものの、不入流と変わらないレベルで綺麗になったと感じました。

中でも上履き裏の汚れは、ポールにつけ置きした後ブラシで軽くこするだけで簡単に落ちました

上履き汚れ

左:洗う前/右:洗った後(右足がポール、左足が不入流)

不入流の方が、繊維の奥まで白くなっているような気がしないでもない…というくらいで、見た目にはあまり差が無いように感じました。

そんなわけで、汚れ落ちに関しては引き分け、お手軽度加算で「洗剤ポール」の勝ちといった感じです。

上履きは毎週洗うものなので、不入流のように手間暇がかかるのはちょっと大変。

でもせっかく覚えたので、「なんでもとれ~る」は染み抜きに使っていきたいと思います。

まとめ

洗剤「ポール」、染み抜き「不入流」、どちらも上履き汚れはよく落ちました。

上履きは毎週洗わなくてはいけないという点で、お手軽さが圧倒的に勝るポールに軍配が上がりました。浸けておくだけで良いので、ゴシゴシこすり洗いする時間と労力が省けるのはありがたいです。

普通の洗濯では汚れが落とし切れない子供の靴下を、まとめてつけ置き洗いしてみようと思います。

番組では、足袋の黒ずみやダウンの黄ばみが「スーパーなんでもとれ~る」できれいになっていました。ちなみに、ファンデーションの染みには中性洗剤、カレーの染みにはキュウリが効果的だそうです。