みなさんこんにちは。
幼稚園や小学校でRSウイルス、溶連菌、アデノウイルスなどが流行り始めているようです。我が家の子供たちも、毎年何かしらもらってくるためヒヤヒヤしております。
そんな中、朝の情報番組「スッキリ」を観ていると気になる情報が。
この秋、女性の間で流行しているらしい「咳喘息」という疾患。
いつもなら「聞いたことない!」となるのですが、実は去年、まさに咳喘息にかかったため知っていました。
咳喘息はかなり厄介です。
なかなか治らず長引いているその咳は、もしかすると風邪ではなく「咳喘息」かもしれません。
Contents
風邪と間違いやすい咳喘息
ここ最近、女性に急増している「咳喘息(せきぜんそく)」。
症状は、1日中咳が出続けるというわけではありませんが、とにかく咳が出ます。
1ヶ月から長い人だと1年以上も空咳が続き、放っておくと3人に1人が気管支喘息を引き起こし、最悪の場合呼吸が止まると言われています。
咳喘息の厄介な点は、風邪と勘違いしやすいことです。
実際に、私も咳喘息と診断されるまで1ヶ月近く風邪薬を飲み続けていました。しかし良くなるはずもなく。
さすがにおかしいと思い、普段通っている内科ではない呼吸器専門のクリニックを受診してみたところ「咳喘息」であることがわかりました。
通い慣れない病院はなかなか行きにくいものですが、咳喘息に関してはなるべく早く受診することをおすすめします。私も薬と吸入の治療で症状が改善しました。
スポンサーリンク咳喘息(せきぜんそく)とは?
咳喘息とは、慢性的に咳が続く気管支の病気です。
風邪の場合はウイルスを外に出そうと咳が出ますが、咳喘息の場合は、空気の通り道である「気道」が炎症を起こし、健康な人に比べて狭くなることで咳の発作が起こります。
通常は1ヶ月、長い人になると1年以上咳が続くことも。
呼吸器内科医の峰村先生によると、9月は要注意の時期なのだそうです。
秋に咳喘息になる女性が多い理由が2つあります。
今年は猛暑が続いたため、エアコンを掃除する間もなく1日中使用し続けた人が多く、エアコンにたまったほこりやカビを吸い込んでしまい、9月に咳喘息を発症する人が多くなります。
台風が来ると気圧が下がります。気圧が下がると気管支内の血管が膨張して気道が狭くなるため咳が出やすくなります。
なぜ女性の方が咳喘息になりやすいのかというと、女性ホルモンの影響という説もあるようですが、女性は男性よりも気管支が細いということが理由のようです。
咳喘息の最大の特徴
咳喘息は、自分では気付きにくいということが大きな特徴です。
日中は咳喘息の症状が軽く、夜間になると咳喘息がひどくなり風邪と勘違いしやすいため、風邪薬や咳止めを無駄に長く服用してしまうことになります。
一般的な咳止めは、飲んでも咳喘息には効果がありません。
咳喘息の場合は、気管支の炎症を抑えて気道を広げる薬を飲まないと治らないのだそうです。
そして、咳喘息を放置してしまうと3人に1人が「気管支喘息」に移行すると言われています。
風邪と咳喘息の違い
風邪と勘違いしやすい咳喘息ですが、ポイントをおさえれば風邪の咳との違いを聞き分けることができます。
風邪か咳喘息どちらなのか、咳の音である程度の判断が可能です。
風邪 | 咳喘息 |
---|---|
湿った咳が5~6回出る | 乾いた咳が2~3回出る |
ゴホゴホと低音の咳 | コンコンと高音の咳 |
痰がからむ | 痰は出ない |
3週間以内に止まる | 3週間以上経っても止まらない |
3週間以上咳が続く場合は咳喘息を疑ったほうが良いそうです。
スポンサーリンク咳喘息を予防する方法は?
咳喘息を予防する3つの方法があります。
室内での予防法
咳喘息の原因となるエアコンのホコリやカビを防ぐため、エアコンを乾いた状態にします。
エアコンを冷房の状態で長く使い続けると、内部が結露して水分がたまり、そこで発生したカビを吸い込んでしまうことになります。
これを防ぐために、冷房運転を停止したあと30分間「送風」運転します。そうすることでエアコン内部の結露を防止し、カビの発生をかなり抑えることができるそうです。
外出時の予防法
9月は台風も多く気管が過敏になっている時期です。
排気ガスや埃、花粉など外からの刺激物は気管が収縮する原因となる為、外出する際はマスクを着用し、のどに刺激物質を入れないようにします。
咳喘息に効果的な飲み物
峰村先生のおすすめは、ハチミツ入りコーヒーです。
コーヒーに含まれるカフェインには気管支拡張作用があり、ハチミツには抗炎症作用があります。
ティースプーン半分ほどのハチミツをコーヒーに入れて飲むのが良いそうです。
肺を鍛えるストレッチ体操
「呼吸筋ストレッチ体操」は、肺と呼吸機能を高め咳喘息の予防に役立てることができます。
まず、両足を肩幅の広さに開きます。
- 両手を前で組み合わせ、ボールを抱えるように背中を丸め、鼻からしっかり息を吸い込む
- そのまま両腕を真上に上げて伸ばす
- 胸を右(左)にひねりながらゆっくりと息を吐き、両手を肩の高さで一直線に伸ばす
吸って吐いて左右1回ずつで1セット、毎日2セット行います。
鼻からしっかりと息を吸い込みます。しっかり息を吸うことで、吸う時の呼吸筋を鍛えることができます。
また、息を吐く時は、吸う時の3倍時間をかけて口から息を吐くようにします。吐く時の呼吸筋を鍛えることができます。
横隔膜や肋間筋を動かしながら行うため、呼吸が楽になるのだそうです。
まとめ
昨年もし咳喘息にかかっていなければ、今も咳喘息という疾患を知らなかったと思います。
私自身、咳くらいで病院なんて面倒だし…と先延ばしにしていました。しかし結果的に呼吸器クリニックを受診したことで気管支喘息にならずに済みました。
咳が続いていて風邪薬を飲んでも治らない、痰がからまない乾いた咳が続く場合は「咳喘息」を疑う必要があります。
悪化してしまう前に早めの受診をおすすめします。