みなさんこんにちは。
母乳育児に関する気になるワード「差し乳」「溜まり乳」ってご存知でしょうか。おっぱいは出方の違いで「差し乳、溜まり乳」という言い方をされています。
ちなみに「差し乳、溜まり乳」は医学的な専門用語ではありません。そして、産後ダイエット中たまに耳にするのが「差し乳は痩せない」という言い伝え(?)です。
差し乳だと母乳育児ダイエットは成功しないのか?溜まり乳じゃなきゃ痩せないのか?本当のところはどうなのかご紹介していきたいと思います。
Contents
差し乳・溜まり乳とは?
差し乳とは?
「差し乳」は、授乳間隔を空けてもおっぱいが張らず、赤ちゃんが飲む時だけツーンと張って母乳が出てくるおっぱいのことを言います。
差し乳は、赤ちゃんが飲む時に母乳が作られているようなイメージがありますが、実は母乳は24時間生産され続けています。
ですので、差し乳だと赤ちゃんが作りたての母乳を飲める、というのは昔の話。
海外の研究論文で発表されているそうです。
母乳は授乳中に生産されるのではなく、むしろ、24時間、生産し続けていることが明らかになった。
授乳の合間に作られる母乳の量は、乳房に溜まっている母乳量によって変わる。
つまり、乳房が母乳でいっぱいの時は、母乳の生産スピードは遅くなり、逆に乳房が空になるほど、生産スピードは速くなる。
出典:ちょっと理系な育児
私自身、差し乳だと赤ちゃんがフレッシュな母乳が飲めると信じていたので目から鱗でした。
溜まり乳とは?
「溜まり乳」は、授乳から時間が経つと次第におっぱいが張ってきて、授乳が終わると張りが無くなるおっぱいのことを言います。
片方のおっぱいは差し乳なのに、もう片方は溜まり乳、という場合もあります。
実は私が一人目の母乳育児の時にこのパターンにあてはまり、溜まり乳の方のおっぱいはパンパンに張ってしまって吸いにくかったらしく、子供に飲ますのが大変でした。
授乳前に少し搾乳して、張りを落ち着かせてから飲ませたり・・大変でした。
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差し乳の特徴
授乳時間の間隔があいてもおっぱいが張らず、赤ちゃんが飲む時にだけ張ってきます。
母乳が溜まりにくいので搾乳することが難しいです。
差し乳なら乳腺炎にならないように思いますが、母乳が残っていれば、乳腺が詰まって乳腺炎が引き起こされる可能性はあります。
溜まり乳に比べると、乳腺炎やしこりができたりといったおっぱいトラブルは少ないです。
おっぱいが張らないので、うっかり授乳を忘れてしまうことがありますが、授乳回数が減ると母乳が作られる量も減ってきてしまうので注意が必要です。
溜まり乳の特徴
授乳の間隔があくとおっぱいがカチカチに張ってきます。
じゃんじゃん母乳が出るため、たくさん搾乳することが可能です。
おっぱいの分泌量が多く、母乳パッドが手放せません。
溜まり乳はおっぱいが張って痛くなったり、乳腺炎になりやすいといわれています。
スポンサーリンク差し乳だと痩せないの?
差し乳であろうと溜まり乳であろうと、ママの体の中では絶えず母乳が分泌されています。
おっぱいが「張りやすい」か「張りにくい」以外に違いがあるとすれば、母乳の「量」です。
差し乳の方が授乳量が少ない?
母乳はママの血液からできているので、母乳の分泌量が多い溜まり乳のママは、栄養がどんどん母乳を作るために使われていることになります。
搾乳して捨てるくらい溢れてくるママも珍しくありません。
私はなんだか捨てるのが勿体無くて、母乳フリーザーパックを使用して冷凍していました。(最終的に捨てることになりましたが)
授乳1mlあたりの消費エネルギーは約0.65kalと言われています。
1回の授乳で赤ちゃんが100ml飲むとすると、ママが消費するエネルギーは約65kcalです。
搾乳する分も授乳回数にカウントすると、差し乳のママより数回授乳回数が多い計算で、トータル200kcal前後消費エネルギーに差が出ることになるのです。
産後ダイエットしている方ならお分かりだと思いますが、200kcal消費するってなかなかの運動ですから、この差は大きいですよね。
これが「差し乳は痩せない」と言われる一つ目の理由です。
食事に対する意識の差?
溜まり乳は乳腺炎などのおっぱいトラブルを引き起こしやすいため、意識して食事面に注意するようになります。母乳に良い食べ物、悪い食べ物を考えて、バランスの良い食事を摂ることが産後ダイエットにつながっていきます。
桶谷式で指導を受けているママ友は、お菓子類を一切カットしていました。油の種類まで気にしていて、ただただ感心するばかりでした。
差し乳の場合は、おっぱいトラブルとはほぼ無縁(とも言い切れませんが)、パンも餅も、チーズもバターも、クリーム系だってなんのその。
差し乳にありがちなのが「おっぱいが出てないんじゃないか?」という勘違い。そして、母乳を作らなければ!とたくさん食べ過ぎてしまうことに。
結果、食事からの摂取カロリーが溜まり乳ママに比べて多くなってしまうことが、「差し乳は痩せない」と言われるもう一つの理由になります。
まとめ
差し乳だから痩せないなんてことはありません。まず、母乳育児中であること自体が、産後ダイエットに有利な状態なのです。溜まり乳ママの方が痩せ方が早いかもしれませんが、それは食事管理で補うことができます。
最初は溜まり乳だったのに、しばらくしてから差し乳に変わったという方も多いですし、私のように溜まり乳と差し乳の両方を持った人もいます。
どんな「乳」であれ、母乳育児ダイエットは基本的に食事に注意していけば成功です。ただ、乳腺炎はほんとうに激痛らしく、高熱で入院することもあるそうなのでご注意くださいね。