みなさんこんにちは。
産後痩せない原因はいくつかありますが、その中のひとつに「ホルモンバランスの乱れ」があげられます。
自分ではどうすることもできないように思えますが、ホルモンバランスを整えるために自分自身で出来ることがあります。
せっかく産後ダイエットを頑張っているのですから、支障をきたすものは積極的に排除していきましょう。
ホルモンバランスの乱れが解消された途端に痩せ始めるかもしれません。
Contents
産後のホルモンバランスはどう変化する?
妊娠中に増加するのが「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンです。
出産が終わると「プロラクチン」とうホルモンの分泌が増加します。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
プロゲステロンは、妊娠中に赤ちゃんが成長しやすいよう子宮内の状態を整え、胎盤を形成したり流産を防ぐ役割のある重要なホルモンです。
また、乳腺を発達させる働きもあります。
卵巣から分泌されていたプロゲステロンは、胎盤が完成するとそこから分泌されるようになります。
妊娠後期に入る8~9ヶ月以降から徐々に分泌量が少なくなり、出産後は胎盤が排出されて急激に減少します。
妊娠中はプロゲステロンが分泌される影響で、身体は水分や脂肪を蓄えやすくなります。
また、食欲がうまくコントロールできず食べ過ぎてしまうことがあります。
エストロゲン(卵胞ホルモン)
エストロゲンは妊娠中に子宮を大きくしたり、乳管を発達させる働きがあります。
プロゲステロンと同様、出産と同時に分泌量は急激に減少します。
エストロゲンには脂肪や水分の代謝を促進し、食欲を抑える働きがあります。
プロラクチン
プロラクチンは母乳を作り出すホルモンで、乳腺刺激ホルモンとも言われています。
赤ちゃんがおっぱいを吸うことで刺激を受けて、母乳の分泌が促進されます。
また、排卵を抑制して次の妊娠を防いだり、子宮収縮を促し母体の回復を早める働きもあります。
スポンサーリンク産後痩せないのはホルモンバランスの乱れ?
産後はこうして女性ホルモンが増えたり減ったりすることで、バランスが崩れやすい状態に。
ホルモン量は自然と正常値に戻っていくのですが、この変化に体が追い付かない場合があります。
自律神経への影響
ホルモンバランスの変化が自律神経を乱す原因となります。
自律神経が乱れると血行が悪くなるため、身体は水分を溜め込みむくみを引き起こしやすくなります。
授乳中の水分不足が更に追い打ちをかけます。
また、自律神経の乱れはストレスと直結しており、食べ過ぎ、血流の悪化、代謝の低下、冷え、消化不良、肌荒れ、精神バランスが崩れるなどの諸症状の原因に。
自律神経とストレスについてはこちらの記事にも書いています。
プロゲステロンの値が高い
出産で胎盤が排出されると急激に減少するプロゲステロンですが、人によっては産後もしばらく減少しない場合があります。
そのため、脂肪や水分を蓄えやすい、食欲がコントロールしにくい、という妊娠中と同じ状況が続くわけです。
スポンサーリンク産後のホルモンバランスの乱れを整えるには?
食生活を改善する
産後の食生活は母乳育児にも関係があるため、これでもかってくらい「バランスが大事」と言われますよね。
栄養バランスがとれた食事を摂ることで、ホルモンバランスも整えることできます。
納豆や豆腐に多く含まれている「大豆イソフラボン」はエストロゲンと似た働きがあります。
また、マグロやカツオ、レバーやナッツ類に含まれるビタミンB6、アボカドやカボチャに含まれるビタミンEは女性ホルモンの分泌を促進します。
こういった食材を積極的に取り入れることがおすすめです。
適度に運動する
適度な運動は自律神経を活性化させ、ホルモンバランスを整えることにつながります。
ストレス解消につながるような運動がおすすめです。
晴れた日に赤ちゃんとお散歩するのもいいですし、ゲームで楽しみながらエクササイズすると、とても良い気分転換になります。
ストレスを解消する
脳の「視床下部」と呼ばれる場所は、ホルモンバランスと自律神経をコントロールしており、二つは密接に影響し合っています。
そのため、ストレスによって自律神経が乱されると、ホルモンバランスは更に乱れてしまうことに。
産後のストレス解消法に運動も良いですが、ママが自分だけの時間を持つことがおすすめです。
産後は毎日が忙しすぎて、自分ではストレスが溜まっていることに気付けないことが多いです。
定期的にストレス発散デーを決めておくのもいいですね。
骨盤の歪みを解消する
産後の骨盤の歪みは自律神経のバランスを乱す原因となります。
骨盤を整えることで血液循環が促され、内臓機能が上がることで女性ホルモンの分泌が活性化します。
産後の骨盤矯正が推奨されるのには、こういった理由もあったんですね。
睡眠不足を解消する
産後は赤ちゃんの授乳や夜泣きなどで、どうしても睡眠不足になりがちです。
睡眠不足は自律神経に支障をきたします。
生活のリズムを整えることが望ましいですが、産後ママにはなかなか難しいことですよね。
赤ちゃんと一緒にお昼寝するなどして、少しでも睡眠を補ってください。
漢方薬を利用する
ホルモンバランスを整えるために、漢方薬を飲むという方法もあります。
漢方は女性特有の疾患が得意分野です。
漢方は自然素材からつくられた生薬なので、比較的副作用が少ない上、とてもたくさんの種類から自分の症状にあったベストな処方をしてもらうことができます。
即効性は期待できませんが、最低2週間、1ヶ月~3ヶ月は服用することで体質改善していくことが目的です。
実際私も、ホルモンバランスを整えるため妊娠前に服用していました。
自分で購入することもできますが、初めは漢方を処方してくれる専門薬局で相談することがおすすめです。
まとめ
産後痩せない一因は、ホルモンバランスの変化が自律神経を乱すことにありました。
「ホルモンバランスの乱れを整える=自律神経を整える」ことが重要です。
改善するためには、食事、運動、ストレス解消、骨盤矯正、睡眠、漢方、といろいろな方法があります。
産後ダイエットしてるのにあまり効果が出ないという方は、ホルモンバランスを整えることを意識してみてはどうでしょうか。
「痩せる」という以外にも、体調が良くなったり精神面が向上したりと良いことがいっぱいですよ。