みなさんこんにちは。
海外セレブの間で流行している「ピラティス」というエクササイズをご存知でしょうか。その中でも妊婦さんが行うものを「マタニティピラティス」といいます。
なんとなく聞いたことはあるけれど…という方が多いと思います。そしてピラティスとよく混同されるのが「ヨガ」で、二つはとても似ているのですが実は全くの別物です。
マタニティピラティスもマタニティヨガと同じような効果を得ることができますが、それ以外にもいくつか注目すべきポイントがあります。
今日は知っているようで意外に知らない「マタニティピラティス」について紹介していきたいと思います。
Contents
マタニティピラティスとは?
マタニティピラティスは、妊娠中に行うことができる運動のひとつです。通常のピラティスをマタニティ向けにアレンジしたプログラムで構成されています。
ピラティスはゆっくりと呼吸をしながらストレッチを中心としたエクササイズを行い、インナーマッスルを鍛えていくというエクササイズです。ヨガと異なるのは「インナーマッスルを鍛え骨格を矯正する」という点です。
マタニティピラティスは胸式呼吸で行いますが、マタニティヨガは基本的に腹式呼吸で行う点も大きな違いです。
運動が苦手な妊婦さんでも無理なくできることに加え、自宅で気軽に取り組めるというのも人気のポイントとなっています。
ヨガとピラティスの違いは?
ヨガは4,500年前にインドで発祥したといわれています。一方、ピラティスはドイツ人の看護師「ジョセフ・ヒューベルトゥス ピラティス」さんが考案したメソッドです。
その他に、ヨガとピラティスの違いには次のようなものがあります。
ヨガ | ピラティス |
---|---|
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マタニティピラティスの効果
出産に向けて体力がつく
マタニティピラティスでは、体の深層部にある筋肉「インナーマッスル」が強化されます。背骨を支える筋肉が鍛えられると、妊娠中に大きくなったお腹を楽に支えることができるようになります。
腹筋や背筋が強化されると持久力もアップするため、長時間にわたる出産に耐えられる体力をつけることができます。
また、出産に重要な骨盤底筋群をはじめとする骨盤周りの筋肉の柔軟性が高まり、お産が楽になるといわれています。
出産そのもので体力を温存できれば、それだけ産後の回復も早くなります。そして、妊娠中に筋力を落とさずキープしておくことで、代謝を落とさず産後ダイエットをスムーズに行うことができます。
呼吸法の練習になる
マタニティピラティスの呼吸法は胸式呼吸です。大きく吸ってゆっくり吐くという点ではヨガとあまり変わりはありません。
マタニティピラティスの呼吸は、お腹をへこませた状態で肋骨を大きく動かして息を吸い、ゆっくりと吐きます。肋骨を動かし背骨周りの筋肉を刺激するためなのだそう。
呼吸法を習得することで、呼吸が浅くなりがちな陣痛時にもお腹の赤ちゃんにたくさん酸素を届けることができます。
妊娠中の体重管理に役立つ
妊娠中はお腹が大きくなるにつれて身体を動かさなくなるため、代謝が落ちて体重も簡単に増加しがちです。インナーマッスルが鍛えられるマタニティピラティスを継続することで、余分な脂肪を溜め込みにくい身体を作ることができます。
妊娠中に代謝を上げることはとても難しいのですが、マタニティピラティスなら急激な体重増加を防ぎ、妊娠中の体重管理に役立てることができるのです。
マイナートラブルの解消
妊娠中、肩こりや腰痛、便秘や足のつりなど、様々なマイナートラブルに誰もが悩まされます。マタニティピラティスは全身の筋肉を使ってエクササイズするので、こういった症状を緩和することができます。
また、妊娠中の腰痛は大きくなったお腹を支えようと背中や腰に負担がかかるために起こります。マタニティピラティスで骨格が整い筋力がアップすると、重たくなったお腹をしっかり支えることができるようになり、腰痛が起こりにくくなります。
妊娠中のストレス解消
マタニティピラティスの呼吸法は、妊娠中のイライラや出産への不安を解消し、心を落ち着かせリラックスすることができます。適度に身体を動かすことができ心身ともに良いリフレッシュになります。
また、マタニティピラティスのスクールに通う場合は、自分と同じ境遇の新しい友達を作ることができます。悩みを相談したり、情報交換したり、他愛のないおしゃべりが良いストレス解消にもなります。
産後の体力回復、体型の戻りを早める
妊娠中は運動不足から筋力が低下、代謝も落ちてしまいがちなのですが、マタニティピラティスで筋力をキープしておくことで産後の体力回復、体型の戻りが早くなります。
産後は赤ちゃんのお世話が始まるため、早く体力が回復しないとママ自身が本当に苦労します。産後ダイエットをスムーズにスタートするためにも、まずは母体の回復が最優先です。
マタニティピラティスはいつからできる?
マタニティピラティスは他のマタニティエクササイズと同様、安定期に入った16週以降から行うことが推奨されています。妊娠初期は流産の恐れがあるため、運動全般を控える必要があります。
安定期に入っても不安要素がある場合は、健診先の医師に確認してから行うようにしましょう。
マタニティピラティスをいつまでやるかは体調次第。無理は禁物ですが、出産直前まで続けたほうが安産効果は高いといわれています。
出産後のプログラムもあるので、産後ダイエットとして続けることができます。タレントの渡辺満里奈さんが産後ダイエットにピラティスを取り入れています。後程ご紹介しますが、ピラティスの本も出版されています。
マタニティピラティスを行う時の注意点
マタニティピラティスを行う際の注意点は下記の通りです。マタニティエクササイズ全般に共通することばかりですが、大切なことなので注意しましょう。
- 体調が良くない時は休む
- 食後に行わない
- お腹が張りやすい時は行わない
- こまめに水分補給する
- ゆったりとした楽な服装で行う
- 無理してストレッチしない[/aside]
マタニティピラティスのおすすめDVDは?
マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!
妊娠中から産後まで使える本とDVDのセットです。妊娠中、産後、赤ちゃんと一緒に、の3コンテンツで構成されています。
マタニティ編は、ウォームアップとエクササイズで出産時にトラブルが起こらないカラダづくりをご紹介。ママ&ベビー編は、ベビーマッサージと戸外でできるバギーエクササイズもプラス。アフターマタニティ編は、出産前のカラダに戻すエクササイズをテーマごとに紹介。
渡辺満里奈 マタニティ・ピラティス
渡辺満里奈さんのピラティスDVDです。この1枚で妊娠中から産後までカバーした内容となっています。産婦人科の先生が監修しています。1回25分間という時間がやりやすいという口コミも。
- オープニング
- 基本の呼吸と姿勢
- ベーシックレッスン(ファンダメンタル)
- エクササイズレッスン
- 連続エクササイズ
- 産後のピラティス
- インタビュー
元気な赤ちゃんを生むために マタニティ・ピラティス
本編45分間、マイナートラブルに対応した項目に分かれているそう。説明ばかりが多いという意見がある一方、長くもなくちょうどいいという口コミも。
妊娠後16週目から始める、安産を迎えるために必要な体力と集中力を高め、マイナートラブルの解消やお産への気持ちの準備を促す呼吸法やイメージング方法を収録したプログラム。
まとめ
マタニティピラティスはマタニティヨガよりメジャーではないイメージがありますが、インナーマッスルを鍛えることができるという点がとても魅力的だと思います。
マタニティヨガに比べて開講しているスクールが少ないかもしれません。その場合は自宅でDVDを観ながら行うことができます。
運動量のイメージとしては、マタニティビクスとマタニティヨガの中間といったところではないでしょうか。ビクスはキツイけどヨガは物足りない…といった方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。