みなさんこんにちは。
夫が緊急入院して痔の手術から10日後、我が家では一つのイベントが控えていました。それは、1泊2日の旅行。
もちろん妻としましては一応「止めた方がいい」と言いましたが…色々と話し合った上で結局決行することに。旅行は夫にとって、手術後最難関の出来事だったようです。
今日は夫による(無理して行った)旅行のレポートと、痔の手術後に役に立ったアイテムについてご紹介したいと思います。
Contents
痔の手術後に旅行へ
先日の記事で書いたように、術後には様々な難関がありましたが、実は手術から1週間後の週末に最難関の出来事がありました。
それは、手術前から予定し楽しみにしていた小さい子供達を連れて、海への家族1泊旅行。
なぜ「最難関」だったかというと、痔の手術後1週間経過では、そもそも長距離ドライブが禁止されており、その他にも次のような問題点が。
- 1時間と座ってられない時期なのに、片道3時間の車の運転(奥さんは長距離運転出来ない)
- ウォシュレット付きトイレが必須だが、片道3時間中の2時間程が山道で、ウォシュレット付きトイレが何処にあるか不明
- 海水浴場の周りにはウォシュレット付きトイレが無いのが確定している(なぜ問題であったかというと、汚い話で申し訳ありませんが、前回の記事で書いたように「軟便剤」を飲んでいるので、一旦、便をもよおすと直ぐに排便しないと漏らしてしまう状態だったから)
- 患部を海水に浸けることができないが、小さい子供がいるので海には入らないとならない
手術前は「1週間あるから大丈夫だよな~」と思っていましたが、手術後3日程経過しても痛みが改善されず、不安が広がりました。試しに近所まで車の運転をしてみたところ、
「やっぱりお尻が痛い・・・。」
旅行のキャンセルも考えましたが、小さい子供達の「海水浴デビュー」だったので、何とかして行こう、と決断しました。(手術の前日に、子供たちを地元の海水浴場に連れていって初めて砂浜を歩かせたら、目をキラキラさせてたんだよな・・やっぱり行こう、という気持ちに。)
というわけで、行くと決めたからには術後の患部に対して、万全の対策をとるべく準備をしました。
スポンサーリンク旅行に備えて行った対策
長時間運転中の患部の痛み
前回紹介した「低反発座布団」にプラスして、ベビーベットに敷いていたマットレスを「3重」に折りたたんだ「特製のクッション」を用意。
予備クッションとして、通販でエアクッションを購入しました。(結果的にはこれが一番座り心地が良かった)
山道運転中のトイレ
トイレマップをネットからダウンロード。ウォシュレット付きかどうかまでは記載が無いので、「携帯ウォシュレット」と「赤ちゃん用お尻拭き」を購入。
また、渋滞に備えて「大人用オムツ」を履いて行きました。
海水浴場でのトイレ
先ほど書いた「携帯ウォシュレット」と、それに必要な水のペットボトルを準備。
今回購入した「携帯ウォシュレット」は1回分の水を都度入れて使用するタイプですが、屋外のトイレだと、水を汲める水道があるか分からないので、携帯ウォシュレットと500mlの水入りペットボトルをポーチに入れて「屋外トイレセット」として準備していました。
旅行中の過ごし方
患部のケアと食事
先日の記事で紹介しましたが、術後2週間程の患部のケア方法は、
滅菌ガーゼに軟膏を塗布→肛門にテープで貼り付け→患部のクッションの役目のタオルを当てて、その上からT字帯(いわゆるフンドシ)をする→パンツとズボンを履く
でした。尚且つ、食事をすると即排便の必要がありました。
ですから、食事は海の家や「地元でおいしいものを適当なお店で」という訳にもいかず、せっかくの旅行でしたが、トイレ付きのコンビニかファミレスでの昼食を予定していました。
実際は、近所のスーパーで弁当を買って、その店のトイレを利用しました。
もちろんトイレは、使用前にウォシュレットと中の広さを入念にチェックです。
海に到着
昼過ぎに海に到着しました。今回は「海水浴」ではなく、「シュノーケリング」が本来の目的でした。ただ先ほど書いたように、自分は患部を海水に浸けることができない、つまり海水に浸かることができるのは足までなので、奥さん1人に子供2人の面倒を見てもらって、自分は浜からその様子を見守るしかありませんでした。
子供達はせっかくの「海デビュー」だったし、奥さんはシュノーケリングを楽しみにしていたと思うけど不完全燃焼だっただろうな・・・ごめんね。
宿の食事
海から上がって、その夜宿泊する旅館にチェックインしました。部屋にウォシュレット付きトイレがあるのは事前確認済なので、チェックインと同時に朝からの緊張状態から解放されました。今までに経験したことのない緊張感だったな~。
夕食は前回ご紹介した「酸化マグネシウム」と「おからパウダークッキー」を先に食べてから、海の幸の食事をおいしくいただきました。
温泉について
術後のお風呂について、肛門科の先生からは「もう湯船に浸かっていいよ」とは言われていましたが、何となく傷口が痛みそうで、自宅ではシャワーで済ましていました。
しかし、今回は子供が温泉デビューだったので、一緒に温泉に入りました。最初は湯船に浸かる気になりませんでしたが、子供が気持ちよさそうにしているのを見て、2~3分間だけ湯船に浸かりました。
実はこれが良かったのです。明朝に排便をすると、それまでは必ず出血していたのが、出血しなくなりました。
よく考えれば当たり前かもしれないのですが、お湯に浸かると血行がよくなるのと、温泉は傷口を癒す効果があるので、湯船には浸かるべきだったんですね。(温泉により効能が違うので、痔の傷跡には良くない温泉もあるかもしれません)
旅行2日目と帰路
2日目は、海沿いをドライブしながら遊覧船に乗ったり、海沿いの公園で遊んだりして過ごしました。ドライブは30分毎に休憩しお尻を休める、遊ぶ時には携帯ウォシュレットは必ず身に付ける、といった感じでした。
さて、行きには3時間の運転でしたが、帰路はフェリーを使ったので、実質1時間ほどの運転で済みました。フェリーを使ったのは大正解でした。
ただ、ちょっとしたピンチがありました。
フェリー乗り場まで40分程という場所で遊んでいて、「出発前に最後の排便」をしていたら、患部のケアに手間取ってしまい、出発が遅れました。そのため「もしかしたらフェリー出発に間に合わないかも」という事態になりました。車をとばして滑り込みセーフでしたが、もしフェリー出発に間に合わなかったら、帰路も3時間の運転となってしまい、今考えてもゾッとします。
旅行を終えて
普段であれば1泊2日の近場への旅行ですが、今回の旅行は(大げさかもしれませんが)いろんなリスクが伴う旅行で、とにかく疲れました。
ただ、念入りな準備をした点が良かったかなと思っています。
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【1】携帯ウォシュレット
先端のノズルを折りたたむことができ、持ち運びしやすいコンパクトサイズになります。ウォシュレットのない海外旅行などにもオススメです。
【2】流せるお尻拭き
赤ちゃんのおしりふきですが、トイレにそのまま流すことができるタイプが便利です。
【3】大人用オムツ
万が一の為、旅行中に履いていました。
【4】生理用ナプキン
睡眠中の出血に備えて、生理用ナプキンを使用しました。42センチは日本最長サイズらしいです。
【5】おからパウダー
先日の記事でもご紹介した「おからパウダー」は必須アイテムです。そのまま汁物に入れたり、おからクッキーにしたり、他にも色々アレンジできるようです。
【6】エアクッション
運転時、車のシートの上に置いて使用しました。商品レビューがあまり良くないようですが、1泊2日の旅行中は問題なく使用できました。
【7】低反発座布団
会社の椅子に置いて使用していました。ドーナツクッションなどの円座は痔の手術後に使用することができません。
【8】滅菌ガーゼ
傷口に貼るためのガーゼです。最初はLサイズを使用、その後小さいサイズに移行しました。
【9】T字帯
ガーゼの上にクッション代わりのタオルを当てて、その上からT字帯を巻きます。病院から購入するよう指定されることが多いようです。
【10】小林製薬 ガスピタン
手術後はおなかにガスが溜まって苦しくなる時があります。そんな時に役立つのがこちらのガスピタンです。
まとめ
手術後10日というなかなかの状況で旅行を強行しました。何事もなく無事に帰宅することができましたが、できれば真似しない方がいいのかも…。(子供達は楽しかったと大満足の様子でした)
ただ、日頃から仕事で長時間運転をしなければならなかったり、手術後まもなく出張が入ってしまったなどという場合があると思います。そんな時には、今回ご紹介したグッズが役に立つかもしれません。
低反発クッションは今でも自宅で使用しています。ネットで購入する場合は当たりはずれがあるので、できれば店頭で座って試すのがオススメです。