みなさんこんにちは。
先月、夫が「痔」の手術を受けました。2泊3日の入院。それはもう突然の出来事でした。
本人には「痔かもしれない」という自覚が全くなく、ある日トイレにいったらお尻から出血、慌てて病院に駆け込んだところ「切らないと治らない」という診断を受け、受診した当日に入院、翌日手術となりました。
あまりに急で私自身も大慌てでした。入院・手術となればそれなりの出費になるだろうし、それこそ予期せぬ急な出費なわけです。
今となっては笑い話ですが、「医療保険に入っておいて良かった!」と痛感することとなりました。
今日は、痔の手術でかかった費用と医療保険の給付金について、退院後も結構お金がかかる!という体験談をお届けしたいと思います。
Contents
痔の症状と受けた手術は?
「痔」にはいくつか種類があり、今回夫が受けたのは「内痔核根治術」という手術でした。痔核を3か所切除し粘膜を縫合するというものです。
手術のついでに大腸内視鏡検査もしてもらいました。便秘や下痢など腸の不調は、大腸がんなど重要な病気が潜んでいる可能性もあるそうです。
内痔核の症状って?
痔の症状は、その状態によってレベル分けされています。
1度 | 脱出はなく出血のみ見られる、紙につくのみ、ぽたぽたと垂れる |
2度 | 排便時、脱出するが自然に戻る |
3度 | 排便時、脱出し手で戻す ・排便すると痔核が脱出し偽の便意を感じるため、排便してもすっきりせず長便所になる |
4度 | 常時脱出、肛門変形、皮膚炎を併発 |
5度 | 戻らなくなって腫れて痛い(かん頓) |
※かん頓とは「戻らなくなった状態のこと」のことを言うようです
この表に頻出する「脱出」という言葉、この感覚が痔でない人には想像つかないかもしれません。私もいまいちどんな感じなのかわからず。
夫が受けた診断は、なんと5度!突然痔になったのかと思っていましたが、先生いわく、どうやらずっと前から少しずつ症状は出ていたはずとのこと。
「何か出てる!?」と感じることはあったようなので、1度や2度の症状であればやり過ごせてしまうんでしょうね。もっと早く治療していれば、ここまで進行することはなかったのだそうです。
スポンサーリンク内痔核の治療って?
内痔核の治療方法にはいくつか種類があります。
排便管理 | 便秘の解消、楽な排便、市販下剤の使用の禁止 |
薬物療法 | 内服薬、座薬 |
痔核硬化注射 | 痔核そのものに硬化剤を注入し、出血や脱出を抑える |
根治手術 | 痔核のみを切除してもとの肛門に戻す |
今回夫が受けたのは「根治手術」です。術後は排便管理で治療を継続しました。
排便管理とは?
排便管理とは「毎朝軟便を短時間で出す」ために生活習慣を改善することです。
- 夜は早めに寝る(23時~遅くても24時までに)
- 朝食をしっかり摂る
- 3食バランスの良い食事を摂る
- 食物繊維を十分に摂る
- 水分を多めに摂る
- 適度な運動と休養
これらに注意して生活することで、「柔らかめの便が楽に出る」ことを目指します。いかに肛門に負担をかけずに排便するかが大切です。
体質や女性ホルモンの影響で便秘が改善しない場合は、マグネシウム系の軟便剤を用いて治療をします。ダイオウやセンナを使用した市販の便秘薬は、継続使用すると体が慣れてしまう恐れがある為、最終手段にすべきなのだそう。
痔の手術費用はいくら?
今回、2泊3日の入院と手術にかかった費用は54,100円でした。
入院したのはテレビがついた個室で、冷蔵庫、トイレや洗面台がない最も安い1日2,160円のお部屋です。トイレや洗面所、シャワー室、冷蔵庫は共用でした。
また、自分で入院時に準備しなくてはならないものがありました。
- バスタオル2枚
- フェイスタオル3枚
- 滅菌ガーゼ50枚
- ガーゼを止めるテープ
- ねまき2着
ねまきは「和式」が指定されていたため、1日120円でレンタルしました。タオルは処置用に使うということだったため、自宅から使い古しを持って行きました。
驚いたのがガーゼの量です。50枚って…しかも自分で買ってくるのかと。実際は入院中に使用したガーゼはわずかで、退院後にかなりの量を使います。(ガーゼを貼るための紙テープも)
実はこの衛生用品の出費がわりとバカにできません。術後1ヶ月経過した今でもガーゼは使用しています。(治癒の度合いによって差があるとは思います)
スポンサーリンク痔の手術に保険は適用される?
突然の入院手術による急な出費、「痔」の手術って医療保険適用されるの?という心配がありました。夫が加入していたのはソニー損保さんの医療保険です。
調べてみると、「保険金支払対象となる手術」の欄に、
痔瘻・脱肛・痔核根本手術(根治を目的としたもので、処置・単なる痔核のみの手術は除きます。)
と記載されていました。このカッコ内の一文が気になりました。
ちなみに、下記の手術は保障対象外だそう。
- 痔核手術(硬化療法)
- 痔核手術(四段階注射法によるもの)
- 痔核手術(焼灼術・血栓摘出術)
- 痔核手術(結紮術)
- ジオン注射
- 肛門ポリープ切除術
- 肛門周囲膿瘍切開術
夫が受けた「内痔核根治術」は保険が適用されました。
保険金請求手続きの流れ
保険金の請求手続きをするためには、まず最初にサービスセンターへ電話連絡をします。基本的に被保険者本人が自分で電話する必要があります。
センターの方から説明を受けると、保険金請求手続きに必要な書類が郵送されてきます。これはどこの保険会社でも同じだと思います。ソニー損保からは、電話した翌日に書類が届きました。
ソニー損保で保険金請求に必要な書類は下記の4点でした。
- 保険金請求書 兼 同意書
- 治療状況報告書
- 治療費領収書のコピーもしくは退院証明書のコピー
- 診療明細書のコピー
医師の「診断書」が不要なことに驚きました。他の保険会社では必要なところもあり、病院によっては診断書発行に5,000円くらいかかるそうです。
①と②を本人が記載、病院からもらった明細のコピーを添付して、すぐに送り返すことができました。
保険金はいくら給付されたか?
今回受けた「内痔核根治術」に適用された保障内容は下記の通りです。
主契約 | 契約保険金種類・支払方法 | 保険金額 |
---|---|---|
傷害および疾病による入院・手術保障 | 入院保険金(日額)日帰り入院より | 5,000円 |
手術保険金 1回の手術につき、その手術の種類に応じて | 5万円(区分Ⅰ) |
- 入院保険金は5,000円×3日間で15,000円
- 内痔核根治術は手術区分「Ⅰ」に該当するので、手術保険金は50,000円
合計65,000円が給付される金額となります。
保険金はどのくらいで給付される?
8月20日に必要書類を投函し、なんと8月24日に入金されました。1週間かかっていません。
事前の調査では、だいたいどこの保険会社でも1ヶ月くらいかかるのではないかと予想していたので驚きました。申請書類をいかに早く提出できるかがポイントだと思います。(提出の際は書類不備がないようにご注意ください)
ソニー損保のように医師からの診断書が不要なパターンだと手続きも簡単です。これから保険を契約する方や見直しを検討中の方は、そういった点にも注目すると良いかもしれません。
まとめ
今回の手術で給付された保険金額は65,000円でした。退院時に病院へ支払った金額を上回りましたが、退院後の通院費用、ガーゼなどの消耗品費を合わせると、保険だけでは賄えていません。
たかが2泊3日の痔の手術でしたが、医療保険に入っていて良かったと実感しました。全額家計からの支出だったらと思うと…結構ゾッとします。
ここのところ平穏だった我が家では久々の大事件となった痔の手術。保険のありがたさを実感することができて良かったです。そして、既に加入している他の保険も見直してみようかなと思っています。
まだ医療保険に加入されていない方、絶対入っておいた方がいいですよ。