みなさんこんにちは。
近年、100歳を超えて長生きする方が増えたのは医学の進歩によるものかと思っていましたが、理由はそれだけではありませんでした。
80歳以上の高齢者には「長生きホルモン」が多いということが最近の研究でわかったそうです。
この「長生きホルモン」、別名「アディポネクチン」といってダイエットにも効果があるらしいのです。
テレビ番組で初めて耳にした「アディポネクチン」というワード。
「長生き」にもそこそこ興味はありますが、ダイエットに効果的となると一層気になってしまい…一体どんなものなのか、どうすれば増やすことができるのか調べてみました。
Contents
アディポネクチンとは?
「アディポネクチン」は、別名「長生きホルモン」と呼ばれています。
悪玉コレステロールなどで傷ついた血管を修復し、正常な状態の血管に戻すといった働きがあります。
更に、脂質の代謝を促し中性脂肪を下げ、善玉コレステロールを増やす働きがあるため、糖尿病や高血圧予防など、生活習慣病の改善にも効果が期待されています。
- 血管の傷の修復
- 脂肪燃焼
- 糖尿病、高血圧予防
そして、この長生きホルモン「アディポネクチン」は、誰もが持っているものなのですが、生活習慣や食生活によって増やすことができるのです。
スポンサーリンクアディポネクチンを増やすには?
長生きホルモン「アディポネクチン」はどうやって作られているのか。
アディポネクチンは、主に内臓脂肪や皮下脂肪の中にある脂肪細胞から作られています。
そう言われると、脂肪の量が多いほどアディポネクチンが出るのか?と考えてしまいますが、実は逆なのだそう。
太り過ぎの場合は分泌されなくなってしまいます。体型でいうと標準体型、適度な脂肪であることが重要です。
アディポネクチンを増やす3つの方法があります。
【1】たくさん笑う
アディポネクチンを多く分泌させるためには「笑う」ことが大切。
東京大学が65歳以上の男女約2万人を対象に行った調査によると、ほとんど笑わない高齢者の方が、よく笑う高齢者の1.5倍も健康状態が良くないと答えたのだそうです。
笑うことにより、ウイルスや癌細胞を攻撃する「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」という免疫細胞が活性化し、免疫力が上がります。
笑うフリをするだけでも免疫力が上がるのだそう。
【2】大豆&香辛料を摂取
番組に出演していた高齢者の方が毎日欠かさず食べていたのが「豆腐」。
豆腐に含まれる「βコングリシニン」という成分が、長生きホルモン「アディポネクチン」の分泌量を増やします。
アディポネクチンが増えると余計な内臓脂肪や中性脂肪が燃焼、すると、正常値を保った脂肪が更にアディポネクチンを分泌するという好循環が生まれるのだそうです。
βコングリシニンは、納豆や豆乳などの大豆製品に多く含まれています。
もう一つ、アディポネクチンを増やすと紹介されたのがカレーライス。
カレーに使用するターメリック(ウコン)に含まれるクルクミンには、長生きホルモン「アディポネクチン」を増やす効果があるのだそうです。
タイの大学で240人を対象に行った実験によると、9ヶ月間ウコンを食べるとアディポネクチンが大きく上昇したというデータもあるそう。
ターメリック(ウコン)の他にも、生姜や赤トウガラシもアディポネクチンの分泌量を増やすと言われています。ただし、香辛料の摂りすぎは胃腸の負担になるため注意が必要です。
【3】体操をする
番組では毎朝体操する高齢者の方が紹介されていましたが、体操を行うことで新陳代謝が高まり、腰をひねる運動が内臓脂肪に刺激を与え、アディポネクチンの分泌が良くなるのだそうです。
手足だけでなく、全身を使う有酸素運動がアディポネクチンの分泌を促します。
スポンサーリンクアディポネクチンを増やす最強食材
長生きホルモン「アディポネクチン」を増やすことができる最強の食材。
それが先ほども紹介した「大豆」です。
大豆の栄養価は納豆も上回り、様々な栄養素が豊富に含まれている完全栄養食なのだそう。
大豆には健康的な生活を送るために必要な五大栄養素「たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラル」が揃っており、たんぱく質は卵の約3倍、カルシウムは牛乳の1.5倍、食物繊維はゴボウの3倍も含まれています。
そして、大豆には4つの免疫力アップ効果があります。
- 悪玉菌を減らす
- 血管を拡張し、血流が良くなる
- 腸内環境の改善
- 老化防止
免疫力を高め、アディポネクチンも増やしてくれる食材が大豆なのです。
免疫力を改善するには?
免疫力とは、涙や唾液のように外部から細菌の侵入を防いだり、体内で発生した癌細胞などを監視・撃退する自己防衛システムのことをいいます。
癌細胞は健康な人でも1日に5000個も発生していると言われていて、免疫細胞は日々がん細胞を見つけながら攻撃しているのだそう。
免疫細胞の働きのおかげで、がんだけでなく様々な病気を防ぐことができます。
免疫力は20歳代がピークで、それを100とすると、40代ではその半分、70代では10分の1にまで低下してしまうのだそうです。
疲労、睡眠不足、ストレス、これらの要因が免疫細胞の数を減少させます。
免疫力アップのためには「正しい食生活、適度な運動、ストレス発散」が必要です。
免疫細胞は1つだけではありません。様々な免疫細胞がそれぞれの役割を果たして、更にお互いの免疫細胞が連携し合って体を守っています。
- 野菜や果物をあまり食べない
- 慢性的な睡眠不足
- 運動不足
- 過度なダイエットをしている
- 風邪をひきやすい
- 口が乾く
- 笑う機会が少ない
3つ以上当てはまる場合は、既に免疫力が低下していると考えられるため、生活習慣の改善が必要とのことです。
大豆の食べ方は?
最も効果的な大豆の食べ方は「蒸し大豆」にするという方法。
蒸し大豆にすると、大豆の栄養素をほとんど逃がさずに摂取できるそうです。サラダやお味噌汁に入れたり、煮豆などに使用すると良いそう。
蒸し大豆には、腸内環境を整えて善玉菌を増やす「大豆オリゴ糖」が圧倒的に多く含まれます。
手軽に購入可能な市販の蒸し大豆も、栄養価に違いはないとのことなので、今すぐ日々の食生活に取り入れることができます。
番組内で紹介されていた大豆農家さんが食べていたのが、郷土料理の「呉汁」。
蒸し大豆をミキサーでペースト状にして味噌汁に入れるだけで出来上がり。味噌と大豆、W大豆パワーで免疫力もアップします。
番組内では免疫力年齢が12歳老けのキンタローさんが、朝昼晩の食前に蒸し大豆を20粒づつ食べるという2週間の免疫力改善生活を送ったところ、6歳若返るという結果でした。免疫力はなかなか簡単にアップしないそうで、医師の方もこの結果に驚いていました。
また、4人の一般モニターの方が2週間の蒸し大豆生活を実施した結果、4人中3人の免疫力が改善しました。
腸内環境の改善にはおから!
おからに含まれる食物繊維の量は豆腐の30倍。
おからを乾燥させた「おからパウダー」を食べれば、おからの栄養素を更に効率よく摂取することができます。
食物繊維はゴボウの約8倍も多く含まれています。豆腐と比較すると、なんと100倍以上。
腸内環境を整えることはもちろん、アディポネクチンを増やす効果もあります。
実は、腸内環境と免疫には深い関わりがあります。
免疫細胞のうち60%~70%が腸の中にいるため、腸内環境を改善すれば免疫細胞が活性化し免疫力のアップが期待できるのです。
我が家はこちらのおからパウダーをリピートしています。飲み物やスープに入れたり、料理やお菓子に使ったり、何にでも使いやすくておすすめです。
番組内では、おからパウダーアレンジ料理として、おからパウダーをパン粉の代わりに使用する「チキンカツ」が紹介されていました。
おからディップ、おからハンバーグ、おからおにぎりなど、おからパウダーのレシピは豊富です。
まとめ
ダイエット食材としてはお馴染みの「大豆」ですが、脂肪燃焼を促進するアディポネクチンを増やす働きがあるとわかり、これからも積極的に摂取していきたいと思いました。
我が家はどちらかというと、豆腐よりおからパウダーを食べることの方が多いです。インスタントのコーンスープに入れて飲むと、スープがとろっと濃厚になり一層美味しくなります。手軽に摂取できるのでおすすめです。
おからハンバーグやおからナゲットは子供に人気のメニューですので、おからパウダーを入手した際は是非お試しください。冷凍保存もできるのでお弁当にも重宝しますよ。