痩せないのは「砂漠腸」が原因!?極端な糖質制限ダイエットは太るもと!?

痩せないのは「砂漠腸」が原因!?極端な糖質制限ダイエットは太るもと!?

みなさんこんにちは。

数あるダイエットの中でも有名な糖質制限ダイエット。一度はチャレンジしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。もちろん私自身も成功と失敗を含め何度か経験済みです。

ダイエットのつもりで行ったその「糖質制限」が、痩せるどころか逆の効果をもたらしてしまう可能性があるという恐ろしい話を朝の情報番組「スッキリ」で目にしました。

そろそろ夏に向けてダイエットしたいし、一気に集中して炭水化物抜いてみようか…なんて安易な行動が、恐ろしい結果を招いてしまうことも。キーワードは「砂漠腸」。

糖質制限を続けているのに痩せない方は「砂漠腸」が原因かもしれません。

糖質制限ダイエットとは?

糖質制限

「ダイエット」に敏感な方なら誰でも知っている「糖質制限」というダイエット方法。

人間が生きていく上で必要なエネルギーは、主に炭水化物・脂質・たんぱく質から摂取しています。中でも炭水化物に分類される「糖質」は、血糖上昇を引き起こす唯一の栄養素なのだそうです。

糖質(炭水化物)を摂取すると、ブドウ糖などに分解され血液中に溶け込み体内に運ばれます。血液中のブドウ糖のことを血糖といい、食事の度に血糖の量は変動するのですが、インスリンというホルモンのおかげで一定の幅内に保たれています。

しかし、糖質が過剰に摂取されるとインスリンが上手く働かなくなり、次のような弊害が起こります。

  • 食欲のコントロールがきかなくなる
  • 消費されず残った糖質が中性脂肪を増やす原因となる
  • イライラして精神的に不安定になる

血糖値の急上昇を防ぐため食事の「糖質」を減らすのが糖質制限。ご飯やパンなどの炭水化物、果物などの糖質の摂取を制限し、その代わり肉や魚などの脂肪やたんぱく質は食べても良いというのが一般的な糖質制限ダイエットの方法です。

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砂漠腸とは?

「スッキリ」を観ていて初めて目にした「砂漠腸」という言葉。

出演されていた順天堂大学教授で医学博士の堀江重郎先生によると、「厚く弾力のある腸の粘膜層が薄くなり、砂漠のようにカサカサな状態」砂漠腸

通常、健康な人の腸の内面は粘膜でヌルヌルしています。粘液がたくさんあって弾力のある粘膜層には、たくさんの腸内細菌がいます。

何らかの原因で腸内細菌の数が減ってしまうと、腸の内面はカサカサで水分が無くなってしまい、やがて冬の芝生・ゴルフ場のバンカーのような状態に。まるで「砂漠」のようだということから「砂漠腸」という名前になったようです。

この砂漠腸、極端な糖質制限が原因だと言われているのです。

「砂漠腸」になると何が起こる?

砂漠腸になると、次のようなリスクが高まるという研究結果があります。

  • 肥満
  • 肌荒れ
  • 動脈硬化
  • 感染症・花粉症などのアレルギー
  • 風邪をひきやすくなる

最悪の場合、大腸がんや肝臓がんにつながる可能性もあるそうです。

「砂漠腸」セルフチェック

次のチェック項目のうち、3個以上該当するものがある場合は「砂漠腸」の可能性があるとのこと。

  • 風邪をひきやすい
  • ダイエットをしている
  • 便秘がち
  • 肌荒れをしている
  • 疲れがたまりやすい

スッキリのゲストの方には該当者が1名のみでしたが、私は既に4項目も当てはまるものがありました。もともと昔から腸の調子があまり良くないのは、砂漠腸が関係しているかもしれません。

調査によると、20代~50代の女性の6人に1人は糖質制限ダイエットの経験があり、成果は様々。

インタビューでは、朝は野菜だけ、3食炭水化物を摂らない生活で17キロ痩せたという方がいらっしゃいました。一方、全く糖質ゼロにしたら肌荒れが酷かったという方も。

砂漠腸になると太ってしまう原因は?

腸内細菌

なぜ砂漠腸になると太ってしまう、肥満に繋がってしまうのか。

人間の腸の中には、体のコンディションを整える腸内細菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)がたくさんいます。そしてこれらの腸内細菌は糖質をエサにして生活しています。

糖質を制限してしまうと、エサが無くなりコンディションを整えてくれる腸内細菌が不足します。代わりに他の細菌が増加し、腸の粘膜を食べてしまうのです。それによって腸が傷付き、腸のバリア機能が落ちてしまうことに。

糖質制限中はたんぱく質や脂肪を沢山摂りがちになるため、アンモニアや発がん性物質などの有害物質が発生します。

すると、腸の中にあるこれらの有害物質普段は便と一緒に排出されるべき物)は、バリア機能が壊れた腸壁を通じて血液中に入り全身に送り出されてしまい、それが身体の不調につながると言われています。

また、身体のコンディションを整える腸内細菌は、太りにくくする・食べ過ぎないようにする物質を分泌しています。

極端な糖質制限でこういった役割をする腸内細菌がいなくなると、結果として食べ過ぎてしまう、同じカロリーを摂取しても太りやすくなるという事態が起きてしまうのです。

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「砂漠腸」を予防・改善する方法は?

「砂漠腸」を予防・改善するためには食生活の改善が必要です。

糖質は最低でも1日120グラム(ごはん2杯ちょっと)は摂った方がよいのだそう。

何のダイエットでもやり過ぎないことが大切です。

また、野菜、豆類、海藻などの水溶性食物繊維(ヌルヌルした野菜に多く含まれる)を多く摂るのが効果的とのこと。

食物繊維には水に溶ける物と溶けない物があり、水に溶ける水溶性の食物繊維を摂ることがポイントです。

砂漠腸予防におすすめの料理

アボカドネギ納豆

納豆+アボカド+ネギ

堀江医師オススメの料理、1つ目は「納豆+アボカド+ネギ」です。

腸内環境を整える作用があり、水溶性食物繊維が豊富に含まれるのだそう。

醤油をかけなくても充分美味しいです!スタジオでも美味しいと高評価でした。

納豆の代わりにオクラやモロヘイヤ、メカブなどでもOK。ネバネバした食材が良いそうです。

2つ目が「もち麦ごはん」です。

もち麦ごはん

もち麦ごはん

もち麦

もち麦

「もち麦」というのは大麦の一種で、水溶性食物繊維が豊富に含まれており、適度な糖質を摂ることができます。また、血糖値を上げにくい食材で、良い腸内細菌を増やしてくれる働きもあるのだそうです。

もち麦だけ食べるというと少し食べにくいため、普通のご飯の中に3~4割混ぜて炊くのがおすすめとのこと。サラダに入れたり味噌汁に入れても良いそうです。

まとめ

「食事の主食を抜くだけ」というとても簡単なイメージのある糖質制限ダイエット。

抜けば抜くほど痩せるような気がしていましたが、かなり誤った認識でした。極端な糖質制限は絶対やめた方がいいなと反省したところです。

堀江医師おすすめの「納豆+アボカド+ネギ」がとても美味しくてハマりました。ごま油を数滴入れるのもおすすめです。「砂漠腸」に心当たりがある方は「もち麦」と共に食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。