みなさんこんにちは。
夏になるとよく見かけるようになる「モロヘイヤ」。
名前は聞いたことあるし見た事もあるけれど、調理法もよくわからないし美味しいかどうかもわからない…なんとなく敬遠しがちな方も多いのではないでしょうか。
実は「モロヘイヤ」はそこらの野菜に比べても突出して栄養価が高く、食べると身体に良いことがいっぱいなのです。
産後ダイエット中の食事に加えれば、痩せやすい身体作りに役立つだけでなく、母乳も良く出るようになり、夏バテを防止することもできてしまいます。
なによりモロヘイヤは美味しいんです!
今日はそんなスーパーフード「モロヘイヤ」についてご紹介したいと思います。
Contents
モロヘイヤは「王家の野菜」
6月から7月が旬の夏野菜「モロヘイヤ」の発祥はインドです。
古代エジプトの王様や、クレオパトラが愛した食べ物としても知られ、砂漠地帯でも育つことからエジプトでは5,000年以上前から栽培されていたといわれています。
「モロヘイヤ」はアラビア語で「王家の野菜」という意味。
古代エジプトの王様が重病にかかった時、モロヘイヤのスープを飲んだら病気が治ったという話や、王族以外は食べることが禁止されていたという話もあるそうです。
モロヘイヤが日本に入ってきたのは80年代と歴史は浅いのですが、その栄養価の高さや栽培のし易さからあっという間に認知され普及しました。
スポンサーリンクモロヘイヤの栄養にはどんな効能がある?
モロヘイヤは100グラム38kcalと低カロリーな野菜です。
一般的に栄養価が高いと言われるほうれん草や小松菜よりも更に栄養価が高く、ポリフェノールなども豊富に含まれていることから、ダイエットや健康に良いだけでなく美容食材としても注目されています。
モロヘイヤの特筆すべき栄養素をご紹介していきたいと思います。
ムチン
モロヘイヤを刻むとネバネバしますが、あのネバネバは「ムチン」という成分です。
ムチンは食物繊維(水溶性食物繊維)の一種で、腸内で糖質や脂質の吸収を抑える働きがあります。
また、善玉菌のエサにもなるため、腸内環境を整え便秘を解消することができます。
モロヘイヤを週3回食べることで、体重が減少しただけでなくコレステロールや中性脂肪が減ったという人もいるそうです。
ムチンにはたんぱく質の吸収を高める働きもある為、ダイエット中の身体作りにはもってこいの野菜なのです。
ファイトケミカル
炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、これら6つの栄養素以外に、第7の栄養素と呼ばれているのが「ファイトケミカル」というもの。
モロヘイヤに多く含まれるファイトケミカルは「抗酸化作用」が高く、活性酸素の除去に優れています。
動脈硬化の予防、コレステロールの減少、肝機能の改善、体内のデトックス作用などに加え、美容面では、細胞の酸化を防ぐことで肌の老化を防ぎ、アンチエイジング効果も期待できます。
食物繊維
モロヘイヤに含まれる食物繊維は100グラムあたり11.8グラム、これはなんとゴボウの1.4倍。
先程ご紹介した「ムチン」がモロヘイヤに含まれる水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維は糖質の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぎます。
体内の余分な脂質を吸着して排出するなど、ダイエット効果は抜群。
また、腸の粘膜を保護し善玉菌を増やす働きがあることから、腸内環境を整える効果が期待できます。
カリウム
モロヘイヤには、ほうれん草の1.2倍のカリウムが含まれています。
カリウムの利尿作用によりむくみを解消することができます。
βカロテン
モロヘイヤにはブロッコリーの19倍、ほうれん草の4.6倍ものβカロテンが含まれています。
強力な抗酸化力を持つβカロテンは、美肌のビタミンとして有名ですが、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防や免疫力を高める効果もあります。
ビタミンB群・ビタミンC・ミネラル類
モロヘイヤには、脂肪の燃焼に欠かせないビタミンB群(パントテン酸やビオチンなどを含む)が豊富に含まれています。
ビタミンB群は、糖質や脂質、たんぱく質がエネルギーに変換されるのを促し、脂肪の蓄積を防ぐ働きがあり、ダイエットには不可欠な栄養素です。
ビタミンCやミネラルも、他の緑黄色野菜より多く含まれています。
カルシウム・ビタミンK
モロヘイヤは、ほうれん草の9倍のカルシウムを含んでいて、100グラムで1日に必要なカルシウム量を補うことができます。
脂肪の代謝にはカルシウムが不可欠だという研究結果もあるそうです。
骨に関わりのあるカルシウムとビタミンK、モロヘイヤには両方が豊富に含まれていることから、骨粗しょう症の予防にもなります。
スポンサーリンクモロヘイヤおすすめレシピ3選
モロヘイヤってどう調理していいかわからない、という方もたくさんいらっしゃると思いますが、意外にもモロヘイヤのレシピは豊富です。
そして、実はシンプルなメニューほどモロヘイヤの栄養価を最大限に活かすことができ、美味しかったりするんです。
いちばんのレシピは、スムージーにすることだと思います。
ひとつ注意したいのは、ムチンは熱に弱いため調理する時は加熱し過ぎないようにするということです。
モロヘイヤは冷凍保存もできますので、安い時にたくさん買って小分けに冷凍しておけば、すぐに必要な分だけ調理出来て便利ですよ。
ご紹介する3つのレシピは、どれもアレンジしやすいものです。
冷うどん(素麺)のつゆにモロヘイヤIN
わが家の夏の定番メニューです。
モロヘイヤもそうめんもツルっといけます。
モロヘイヤの栄養を保つためにも、サッと短時間で湯がく程度にするのがポイントです。
めんつゆとモロヘイヤだけで、薬味が無くても美味しいのですが、たたいた梅干しや刻んだトマト、もちろん薬味を入れても美味しいです。
モロヘイヤと卵のフワトロ~なスープ☆
モロヘイヤはスープにするとトロッとして美味しいんです。
葉物野菜が苦手な子供もこれなら飲んでくれます。
なるべく細かく刻むのがポイントです。
夏は冷たい冷製スープにするのがおすすめ。
モロヘイヤを煮込みすぎないように注意してください。
わが家は卵無しで登場することが多いのですが、あった方がふんわり感が出ます。
簡単!モロヘイヤとトマトのサラダ
これだけ具が入ると最高ですが、シンプルにモロヘイヤにおかかをかけるだけでも美味しいです。(サラダというよりおひたし寄りですが)
モロヘイヤとトマト、玉ねぎ、めんつゆの組み合わせは間違いないです。
夏はよーく冷やして食べるのがおすすめ。
ほうれん草のおひたしというと、あまり量が食べられないのですが、モロヘイヤをこんな風にサラダ風にすると、あっという間に食べることができます。
もっと食べたいという家族のリクエストがあることも。
葉物野菜のサラダが苦手なお子様にも、チャレンジしてみてほしい一品です。
モロヘイヤの毒に注意!
モロヘイヤは家庭でも簡単に栽培することができますが、種や茎に毒があるため注意が必要です。
モロヘイヤの実・種・茎には「ステロイド類」や「ストロファンチジン」という毒性のある物質が含まれています。
若葉にも多少の毒が含まれているといわれています。
スーパーなどで市販されているモロヘイヤは、食べられない部分が除去されていますので心配ありません。
家庭菜園で育てたモロヘイヤを食べる際は十分にご注意ください。
まとめ
一般的に栄養が豊富だといわれる緑黄色野菜の中でも、ずば抜けて栄養価が高いモロヘイヤ。
調理が面倒、食べるのが苦手という方には、モロヘイヤの粉末やサプリメントがおすすめです。
でもせっかくなので、夏野菜モロヘイヤが旬の時こそ堪能してみてはいかがでしょうか。
産後は体力を奪われがちですが、夏バテなんてしていられません。
食欲が無い時こそ、ツルッとモロヘイヤで栄養補給してみてはいかがでしょうか。