みなさんこんにちは。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど栄養たっぷりのトマト。
あの真っ赤な色にパワーが秘められています。
先日、トマトを夜に食べる「夜トマトダイエット」についての記事を書きましたが、生のトマトを毎日食べるのはトマト好きだとしても結構大変…と感じた方がいると思います。
そんな場合におすすめなのが生のトマトを食べるのではなく「トマトジュース」を利用するという方法です。
トマトジュースが生のトマトより凄い!ということから話題になったのがトマトジュースダイエット。
今日はトマトジュースダイエットについてご紹介したいと思います。
トマトジュースダイエットとは?
トマトジュースダイエットとは、その名の通りトマトジュースを飲むだけのダイエットです。
テレビ番組で紹介された当時は、スーパーなどでトマトジュースが品薄になるほどブームになりました。
トマトジュースダイエットは短期間で効果が得られるものではなく、長く継続することによって体質を改善していこうというもの。
口コミで失敗したという人は、短期間で止めてしまったという場合が多いです。
トマトジュースダイエットは、ダイエットという目的以外に得られる効果が大きいことから、継続するメリットは大いにあります。
市販のトマトジュースは1缶(190グラム)38kcal、200mlの紙パックで41kcal程とカロリーも低めです。
生のトマトじゃダメなの?
なぜ生のトマトよりトマトジュースがいいのか?という疑問がわくと思います。
トマトの特筆すべき栄養素「リコピン」。
リコピンがトマトダイエットとトマトジュースダイエットの鍵を握っているわけですが、このリコピンの含有量はトマトジュースの方が多いんです。
トマトを加工して作るトマトジュースの方が少ないのでは?と思われがちが、リコピン以外に後程説明する「13-oxo-ODA」という成分もトマトジュースの方に多く含まれています。
リコピンはトマトの赤い色の元となる成分で、完熟したトマトにより多く含まれています。
スーパーなどで販売されているトマトは、まだ青いうちに収穫し、輸送段階で赤くなるよう計算されているもの。
畑で完熟したトマトから作られるトマトジュースの方が、リコピンの含有量が多くなるのだそうです。
その差は3倍ともいわれています。
スポンサーリンクトマトジュースダイエットの効果は?
トマトジュースダイエットの効果【1】「13-oxo-ODA」の脂肪燃焼作用
京都大学の研究で、「13-oxo-ODA」(ジュウサンオキソオーディーエー)という成分がトマトに豊富に含まれていることが発見されました。
この「13-oxo-ODA」をマウスに4週間与えて飼育した結果、マウスの中性脂肪量が30パーセント低下したのだそうです。
このことから「13-oxo-ODA」には中性脂肪を減らす作用があるといわれています。
ただし、この実験をマウスではなく人間に置き換えた場合、1日にトマトを6個、もしくはトマトジュースを600ml摂取する必要があるため、トマトジュースダイエットで全く同じ効果を得ようとするとなると、ちょっと難しいかもしれません。
トマトジュースダイエットの効果【2】二日酔い防止
アルコールが肝臓で分解される際に発生する有害物質「アセトアルデヒド」は、頭痛や吐き気など二日酔いの原因となります。
トマトジュースに含まれるリコピンにアセトアルデヒドの作用を抑える働きがあるため、二日酔いを防止することができます。
また、トマトジュースをアルコールと一緒に摂取すると、血中アルコール濃度を3割減少させることができるといった研究結果もあるそう。
お酒を飲む際にトマトを一緒に摂取することで、酔いがまわりにくく醒めやすくなるといった効果も期待できます。
トマトジュースダイエットの効果【3】「リコピン」で生活習慣病予防
トマトの赤い色素「リコピン」はカロテノイドの一種です。
カロテノイドは色素の総称で、自然界には600種類以上存在するといわれており、強い抗酸化力を持つのが特徴です。
アメリカの医学誌において、トマトのリコピンが脳卒中の予防に効果があると発表されています。
リコピンにはコレステロール値を下げる作用や、中性脂肪を減らす作用もあり、日常的に摂取することで生活習慣病を予防することができます。
トマトジュースダイエットの効果【4】「リコピン」でアンチエイジング
トマトのリコピンには強力な抗酸化作用があり、それは強い抗酸化作用を持つことで知られる「ビタミンE」の100倍ともいわれています。
体内の活性酸素を除去し、肌の老化を防止するほか、シミの原因となるメラニンを抑制する働きもあります。
リコピンはダイエットだけでなく、アンチエイジングや美肌にも効果が期待できるのです。
トマトジュースダイエットの効果【5】「クエン酸」により疲労回復
トマトに含まれるクエン酸には、疲労物質である乳酸を分解する作用があります。
疲労軽減、疲労回復に効果があるほか、乳酸は筋肉痛の原因でもあるため、筋肉痛の予防にも効果が期待できます。
また、クエン酸には血流を良くする作用があるため、代謝の促進にもつながります。
トマトジュースダイエットの効果【6】「ペクチン」により便秘が解消
トマトには食物繊維「ペクチン」が含まれています。
ペクチンは水溶性食物繊維で、胃の中でゲル状になり食べ物を包み込み、血糖値が急上昇しインスリンが過分泌されるのを防ぎます。
また、腸内の善玉菌である乳酸菌を増やし腸内環境を整えてくれます。
ペクチンが腸内の物質と結合すると便がカサ増しされるため、腸の蠕動運動が促され、便秘の解消にも効果が期待できます。
スポンサーリンクトマトジュースダイエットの方法は?
トマトジュースはどれくらい飲めばいい?
前述した「13-oxo-ODA」の研究結果と同じ効果を得る為に必要なトマトジュースの摂取量は1日に600mlです。
市販のトマトジュースは200ml前後なので、3本程度飲むことになります。
毎日続けるのは少し大変かなと感じます。
一方、ダイエットに有効であるリコピンの摂取量は1日15mg以上といわれています。
トマトジュース100mlに含まれるリコピンの量は約10mg、市販のジュース200mlに換算すると1本で20mgほど摂取できることになります。
トマトジュース1本で1日のリコピンの摂取量はクリアできてしまうのです。
トマトジュースを飲むタイミングは?
トマトジュースを夜寝る前に飲むと、トマトジュースダイエットの効果をより高めることができます。
それは、リコピンと成長ホルモンに深い関係があるからです。
成長ホルモンの分泌が活発になるのは就寝中のため、寝る前にトマトジュースを摂取することでリコピンが成長ホルモンの働きを活性化し、代謝がアップするといわれています。
また、トマトジュースを朝に飲むメリットもあります。
朝食前にトマトジュースを飲むと栄養素を効率よく吸収することができる上、腸の動きが良くなることから便秘が解消するのだそうです。
そう考えると、朝食前に1本、日中に1本、就寝前に1本飲むというタイミングがいちばん効果的かもしれません。
トマトジュースの選び方は?
市販されているトマトジュースは、1本100円切るものから値段が高い高級なものまで、種類がとても豊富にあります。
基本的にどれを飲んでもいいのですが、塩分が気になる場合は「食塩無添加」のトマトジュースを選びましょう。
トマトジュースに含まれている「カリウム」に余分な塩分を排出する作用があるので、余り気にする必要はないともいわれています。
生のトマトからトマトジュースを作る場合は、真っ赤な完熟トマトを使用しましょう。
トマトジュースダイエットをより効果的に行う方法は?
オリーブオイルを加えて飲もう!
トマトジュースにオリーブオイルを加えると、リコピンの吸収率が格段にアップするといわれています。
トマトジュース200ml(コップ1杯)にオリーブオイルを5グラム(小さじ1くらい)入れるとリコピンの吸収率は約1.5倍に。
さらに、それを600Wの電子レンジで90秒程温めるとより効果がアップします。
温めることによってトマトの細胞壁が壊れ、リコピンが外に出るからなのだそうです。
調理に使用する
トマトジュースダイエットが失敗する大きな理由のひとつが「毎日、毎食のトマトジュースで飽きてしまう」ということ。
飽きないようにするため、トマトジュースを調理で使うという方法もおすすめです。
トマトジュースを使用したスープや煮込み料理、トマトソースのパスタ、トマトソースのカレーなど。
トマトジュースを使用した寒天「トマト寒天」も一時期ブームになりました。
もちろんトマトジュースではなく、ホールトマトでもOKです。
トマト料理のレシピは山ほどあるので飽きずにトマトが摂取できます。
まとめ
生のトマトを食べるダイエットに比べ、圧倒的に手軽なのがトマトジュースダイエットです。
どこでも購入できて、すぐに飲むことができます。
私はよくトマトジュースにレモンを加えたり、炭酸水で割ったりして飲んでいます。(お酒のレッドアイが好きな方には特にオススメ!)
ダイエットの成果が目に見えてわかるようになるには時間がかかるかもしれませんが、肌への効果はわりと早く感じられると思います。
健康、美容の一環としてトマトジュースを取り入れてみてはいかがでしょうか。