みなさんこんにちは。
子供の入園当初、幼稚園の給食で「スプーン・フォーク・お箸」の3点が入ったプラスチック製のカトラリーセットを使用していました。
店頭でよく見かける「トリオセット」と呼ばれるものですが、「毎日分解して洗って乾かすのが面倒臭い」という理由から、丸ごと洗濯機で洗える布製のカトラリーケースに切り替えました。
これが本当に使いやすく重宝して現在に至ります。
使い込みすぎてかなり古くなったので、新しいものを作ることにしました。以前のタイプも使用しやすいのですが、今回ご紹介するのは別デザインで更に作り方も簡単に。型紙もダウンロードできますので、宜しかったらお試しください。
布製カトラリーケースの作り方
今回ご紹介する2種類のカトラリーケースは、縁をバイアステープで包んであるか、包んでいないかという点が違います。
これだけの差なのですが、見た目はかなり違います。バイアステープで包んである方が圧倒的にオシャレに見える・・と個人的には思います。
そうは言っても「バイアステープに挟んで縫う」というのが苦手な方もいらっしゃると思います。私自身がそうで、毎回ミシン目が外れまくりです(あとから外れた箇所をまつり縫いでごまかす)。
そんなこともあって、バイアステープで包むデザインと包まないデザインの2種類を作ってみました。
スポンサーリンクバイアステープの布製カトラリーケース
型紙を使用する場合は、AとBをつなぎ合わせます。
横の長さは10cmです。縁をバイアステープで包むので、出来上がりサイズも約10cmとなります(包み方で1~2ミリ前後するかもしれません)。
表地はコットンオックス生地、裏地は無地のキルティングを使用しました。カトラリーの入れ口は2重にしてありますので、ヨレっとせずにしっかりした仕上がりです。
出来上がりサイズ:縦18cm×横10cmくらい
バイアステープver.型紙(PDF)
※印刷の際は倍率を100%に指定してください。
【手順1】マジックテープを付ける
最初に、表から縫い目が見えないようにするためマジックテープを取り付けます。
プラスチックスナップやホックなどの留め具を使う場合は、完成後につけてもよいと思います。
まず、表地を写真のように折ります。型紙Bの下の折り返し線で1回、その上の折り返し線でもう1回折ったところにマジックテープを付けます。
折り目から1cmのところに付けました。
※上の写真は裏地のキルティングが重なった状態です。
フタになるキルティングの方にもマジックテープをつけます。端から1cmの位置に付けました(端は7~8ミリのバイアステープで包む)。
【手順2】生地を重ねて周囲を縫う
表地の上に裏地をのせて、周囲に待ち針を打ちます。(カトラリーの入れ口部分はキルティング生地の上にくる)
底の部分以外(黄色破線部分)をコの字に縫います。
ここまで終わると、既に出来上がりが見えてきます。
【手順3】ケースに仕切りをつける
黄色の破線部分を縫って、カトラリーを入れる為の仕切りを作ります。
お箸を入れる箇所(真ん中)は若干狭く、スプーンとフォークを入れる箇所はそれより広めにしました。
【手順4】周囲をバイアステープで包む
周囲をバイアステープで包んで縫ったら完成です。
スポンサーリンク縁を包まない布製カトラリーケース
バイアステープで包むカトラリーケースと同じく、型紙はAとBをつなげて使います。こちらはバイアステープで縁を包まない分、1cmの縫いしろがあります。
カトラリーを入れる部分は2重にしたのでヨレヨレになりません。
出来上がりサイズは縦18cm×横10cmです。
バイアステープ無しver.型紙(PDF)
※印刷の際は倍率を100%に指定してください。
【手順1】マジックテープを付ける
バイアステープで包むカトラリーケースと同様、最初にマジックテープを取り付けます。
後からでも可能ですが、表から縫い目が見えないようにする為には先に付ける必要があります。プラスチックスナップなどの場合は完成後につければよいと思います。
表地は型紙「B」の下の線で折り返した上の写真の位置にマジックテープを付けます。黄色の丸線が縫い目です(丸く縫ったので)。
折り目から1cmくらいのところに付けています。
フタになるキルティングの方にも縫い付けます。
【手順2】生地を中表に重ねる
次に、表地と裏地を中表に合わせ重ねます。表地は畳み方が少しだけ特徴的です。
下の写真のように表を上にした状態で、型紙の下1本目の折り返し線で折って、更にもう1本の折り返し線で折ります。蛇腹に折るイメージです。
先ほど付けたマジックテープの丸い縫い目が上に出ます。
表地を折った上に、裏地になるキルティング生地をのせます(中表の状態)。
縫いしろに合わせて待ち針を留めたら、底の部分を開けて黄色の破線部分をコの字に縫います。
【手順3】表に返して端ミシンをかける
表に返す前に、縫いしろをアイロンで割っておきます。目打ちなどを使ってしっかり表を出します。
表を出したらアイロンをかけ、ぐるっと待ち針を留めて生地をおさえます。
底以外の部分(黄色の破線)に端ミシンをかけます。
【手順4】ケースに仕切りをつける
カトラリーを入れる為の仕切りを縫います(黄色破線部分)。
お箸を入れる箇所を若干狭く2.5cmくらい、スプーンとフォークを入れる箇所は3cmくらいにしました。
【手順5】フタの折りたたみ部分を縫う
折り目になる部分を縫うことで、フタが閉まりやすくなります。
ミシンを往復して2度縫いすると良いと思います。
初代カトラリーケースの記事はこちら
まとめ
今回ご紹介したカトラリーケースの形は、簡単に作ることができるし使い心地も良いのですが、個人的に1点気になることがあります。
それは、カトラリーの入れ口が狭いため、もし中に食べカスなどが入り込んだ場合に洗いにくいという点です。
さすがに「洗ってからしまってね」とは言えないので、せめてスプーンとフォークは持つ方から差し込むよう、事前に教えないとな・・と。
その点、少し作り方は面倒ですが、以前作ったタイプのカトラリーケースは全面ガバっと開くデザインなので綺麗に洗うことができます。
どちらが良いか…お好みで作ってみてください。